ゾーンスキャルFXのレビュー

クロスリテイリング社の新商材、ゾーンスキャルFXのレビューです。今回の講師は、FX-Katsuさんで、この方は以前には、秒速スキャルFXという商材を販売されています。

ダイヤモンド・トレンドFX、One Tap Trade FX、凄技!バイナリーなどの直近のクロスリテイリング社の新商材のプロダクトローンチの動画にも、よく出演されているので、ご存知の方も多いと思います。

今回の手法は、高値2点にラインを引き、これをゾーンと定義して、ここで買いを行うトレンドフォロー系の手法になります。

商材名:ゾーンスキャルFX
販売ページ:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

実績の信頼度は極めて低い

販売ページには、FX-Katsuさんの実績として、以下のような、1ヶ月で782万円稼いだ実績が掲載されていますが、この実績については、信頼度は極めて低いと言わざるを得ません。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

おそらくこの履歴は、MT4のレポート保存から出されたものだと思われます。画像を見ると「Closed P/L」という表記があります。「Closed P/L」とは決済済みの履歴になるわけですが、出されているのはこれだけであり、未決済のポジションが公開されていません。これだと、「含み損のポジションを塩漬けする」というやり方で、いくらでも実績のねつ造ができてしまいます。

なので、実績を公開する時は、決済済みの履歴はもちろんのこと、含み益、含み損の状況も出さなければ、見る側としては何も判断ができません。これは相場をやっている人なら、当たり前にわかることだと思うのですが、なぜこのような、誰が見ても明らかに不足していると思うであろう実績になっているのか?とても疑問に思います。

私も自分のトレード実績を毎月公開していますが、ここでは決済済みの損益はもちろん、未決済ポジションの状況も公開しています。

信頼度の高い実績がないということは、勝てていることの証明がないわけなので、このロジックが本当に勝てるか?は、購入して実践してみないとわからないということになります。ただ、本当に勝てているのであれば、信頼度の高い実績を出さない理由はないわけで、それが出せないということは、どういうことなのか?疑問に思ってみてもいいと思います。

私は本当に勝てているため、信頼度の高い実績を公開しています。
>>管理人のFX月間成績報告※7月1日更新

先日紹介した小林さんも、証券会社の社長ということで、理屈的に考えると勝てていそうだなと思って書籍を買ってみたわけですが、やはり信頼度の高い実績を公開されていました。
>>インターバンク流FXデイトレ教本のレビュー

本当に勝てるなら、信頼度の高い実績を公開し、それを証明したいと考えるのは当然です。

ゾーンスキャルロジック、ブレイクアウトロジックについて

以下の販売ページの画像の通り、今回の手法は、高値を2つ見つけて、この高値の間をゾーンと呼び、このゾーンで買うという手法になります。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

なぜ、2つの高値の間のゾーンで買うことに優位性があるのか?それは、販売ページには、以下のように解説されていました。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

つまり、今回の手法が勝てることの根拠は、ダウ理論が根本にあるわけですが、この主張は矛盾しています。なぜなら、今回の手法である高値の切り上がりだけを確認するという考え方は、ダウ理論ではないからです。

ダウ理論は、高値の切り上がりはもちろん、安値が切り上がっていることも重要視しています。ここを確認しなかった場合、それはダウ理論とは言えません。

なので、「ゾーンを作ることで、自動的にダウ理論が反映される」と書いてありますが、高値の切り上がりを確認しただけではダウ理論的に上昇トレンドは確定しているとは限らないため、いくらゾーンを作っても、その状態がダウ理論が反映されている状態とは限りません。

例えば以下のようなチャートの場合、高値の切り上がりが確認できているので、ゾーンを作っていますが、この状態は安値の切り上がりが確認できていないので上昇トレンドではなく、ダウ理論が反映されている状態ではありません。

販売ページには以下のように、「(高値と安値にラインを引くやり方でうまくいかない)理由は、高値と安値という一般的なラインの引き方だと、ダウ理論に沿ったトレードができなくなってしまうから」と書いてあります。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

この主張もやはり矛盾しています。高値と安値にラインを引いても、ダウ理論に沿ったトレードは可能です。例えば下のチャートだと、青丸の時点で高値の切り上げと安値の切り上げが確認でき、これでダウ理論的に上昇トレンドが確定するため、それ以降で、例えば矢印のように前回高値まで落ちてきたところでレジサポ転換で買う、みたいなトレードを行うことでダウ理論に沿ったトレードができます。

むしろ逆で、高値にしかラインを引かないゾーンスキャルロジックの方が、ダウ理論に沿ったトレードができないと思います。なぜなら、ダウ理論は高値と安値の切り上がりを上昇トレンドと定義する理論だからです。ダウ理論に沿ったトレードがしたいなら、安値にもラインを引いて、安値の切り上がりも確認する必要があります。

高値の切り上がりしか確認しないのであれば、それはダウ理論ではなく、独自の理論となるため、それならゾーンスキャルロジックが勝てることの根拠にダウ理論をもってくることはできません。なぜなら理論を変えれば手法が変わるため、そうなると成績も当然変わってくるからです。なので販売ページに書いてある、「なぜゾーンを作れば、すぐ利益になるのか?」の説明については、このような説明では、私は納得できませんでした。

プロダクトローンチの動画を見ていると、今回の手法の実践者はクロスリテイリング社の岩田さんという方で、この方はFX-Jinさんいわく、論理武装している方のようで、岩田さんに手法を教えるとなれば、かなり論理的な解説じゃないと納得しないのではないか?と期待していたのですが、上記のような矛盾が多い説明に対しても一切疑問を持たれず、全て納得されていたので、少し期待外れでした。

少なくとも私は、上記のような解説では、一切納得することはできず、「これなら勝てそうかも?」と思うことはできませんでした。

あと今回の手法は、ゾーンでエントリーするゾーンロジック以外にも、高値上抜けでエントリーするブレイクアウトロジックがあります。ブレイクアウトについては、特に独自性がある手法というわけでもないので、この手法についての考察は割愛します。

ただ1つ言いたいこととして、販売ページを見ると、この2つのロジックを使えば、とても勝てるような印象を持つと思います。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

しかし、このように勝てるのは、あくまでトレンドが継続した場合にすぎません。

基本的にクロスリテイリング社は、「FXはトレンドは継続するもの」という認識で、トレンドフォローさえやっていれば勝てる、と教えられますが、私は一概にそういうわけでもないと考えています。

先日レビューした小林さんの書籍でも、直近が上昇ということは、既に買っている人がたくさんいたわけで、それならその後に買う人は上昇すればするほどいなくなるので、上昇すればするほど、その後上昇しにくい、と書いてありました。
参考:インターバンク流FXデイトレ教本のレビュー

実際にFXをやっている人ならわかると思いますが、上昇トレンド中に押し目買いでエントリーしたら、トレンドが継続せずに反転下降してしまったり、高値を上抜けたのでブレイクで買いエントリーしたら、上髭になってしまったり、というような経験をする場合も、とても多くあると思います。

FXは、トレンドフォローさえやっていれば勝てる、というほど、甘い世界ではありません。

ゾーンスキャルFXとダウ理論では、どちらが有効か?

今回の商材のゾーンスキャルFXの特徴としては、王道手法であるダウ理論が、買いの場合は高値と安値の切り上がり、売りの場合は切り下がりを見るのに対し、ゾーンスキャルFXの場合は、買いの場合は高値の切り上がりのみ、売りの場合は安値の切り下がりのみを見るという特徴があります。

下のチャートのように、ダウ理論では、下降トレンドが確定するまでは買いという考え方をします。

下のチャートのように、ゾーンスキャルFXの買いゾーンとしては、前回高値と前々回高値の間を買いゾーンと考えます。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

では、この両者で、どちらが有効なのでしょうか?私の場合、論理的に考えると、ダウ理論の方に優位性があると考えています。こう考える理由は、保有ポジションの損益を考慮してのことです。

例えば上昇中の場合、基本的に私は安値に注目しています。なぜなら、上昇中の安値というのは、買い方の最後の砦だからです。安値から反転上昇したポイントというのは、売り注文よりも買い注文の方が多く入ったという痕跡があります。

そしてそこで買った人達が、仮にまだポジションを保有していると仮定するなら、損益分岐ラインとしては、安値ということになります。安値を下抜かれると、今まで含み損だったポジションが含み損になり、ここで損切りの売り注文を巻き込んで大きく下落する可能性が高いため、目線の切り替えとしては、上昇中なら安値に注目すべきだと考えています。

それに加え、本来上昇トレンドが継続するのであれば、前回高値を上抜けていかなければならないのに、前回高値を上抜けることができずに落ちてきてしまったともなれば、買いポジションを保有している人の心理としては、「上昇の勢いがなくなってきたな」という思考になり、その後安値も下抜けて含み益が含み損になったポイントというのは、買いをあきらめる最も論理的なポイントだと思います。

これに対し、ゾーンスキャルFXの買い方の最終ラインは、前回高値に設定されているわけですが、前回高値というのは、上記のようなポジション的な根拠はありません。前回高値を下抜かれても、買いポジションを保有している人は、含み益のままであり、今までと何も変化はありません。よって、買いで入っている人の保有ポジションの損益状況を考慮すると、上昇中の高値というのは、私はそんなに重きを置いていません。

もちろん、上昇中の高値というのは、レジスタンスがサポートに切り替わる、いわゆるレジサポ転換という手法を使っている人もたくさんいて、押し目買いの候補に使われ、レジサポ転換で再上昇することは、よくあります。ただ、このポイントは、あくまでチャート上の目印にしかすぎず、買いで入っている人の保有ポジションの損益としては、何も意味のないポイントになります。含み益が含み損になった、というわけでもないので、前回高値を下抜けたからといって、その後大きく下落が進むこともありません。よって、前回高値を、買いの最終ラインと考えるには、少し早いような気がします。

ゾーン両建てロジックは、本当にどう転んでも利益になるのか?

ゾーン両建てロジックとは、買い注文で含み益がある状態で両建てを行うことにより、その後相場が上がっても下がっても、どう転んでも利益になるという手法です。理屈は以下になります。

まず、買い注文の100pipsの含み益がある状態で、売り注文を入れて両建てを行います。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

下のように、両建て後、相場が上がった場合は、元々保有していた買いポジションの含み益が170pipsになり、売りで両建てしたポジションが20pipsの損切りとなるので、差し引き150pipsの利益となります。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

下のように、両建て後、相場が下がった場合は、元々保有していた買いポジションの含み益が0pipsになり、売りで両建てしたポジションが100pipsの利益となるので、差し引き100pipsの利益となります。

引用元:http://zonescal-fx.s3.amazonaws.com/top/non.html

確かに、両建て後、上がっても下がっても、利益になっています。しかし、これは、そもそも100pipsの含み益がある状態から話がスタートしているわけなので、この貯金を使えば、どう転んでも利益になるのは当たり前の話だと思います。例えば私が、買いで100pipsの含み益を持った状態で、「この後、上がっても下がっても利益になります」と言っても、「そりゃ当たり前だろ」と思うと思います。その後上昇すればさらに利益は増えますし、下がったとしても100pipsの貯金があるわけなので、この貯金がなくならないうちに決済してしまえば利益になります。

そもそも、買いで100pipsの含み益がある状態で、売り注文を両建てするという行為は、買いで100pipsの含み益を利益確定する行為と何ら変わりありません。そして売りで両建てしたポジションを決済するという行為は、売りの両建てによりスクエアになっていたポジションを解消するということなので、再び新規で買い注文を行う行為と同じです。

上記の「相場が上がった場合」を例に解説すると、売りで両建てする代わりに100pipsの含み益を利益確定します。そして売りで両建てしたポジションを損切りする代わりに新規で買い注文を入れます。その後50pips上昇したところで買いポジションを決済します。この場合、100pips+50pipsで、両建てした場合と同じ150pipsの利益になります。

つまり、両建てするという行為は、利益確定することと何ら変わりありません。では、利益確定することと変わりないのに、なぜ両建てするのか?それはメンタル面で若干の違いがあるからです。

というのも、一度利益を確定させてしまうと、それは過去のこととして考えがちで、印象が薄れるため、仮に次のトレードで損失を出すと、その印象の方が強く、マイナスイメージが強くなります。例えば100pipsの利益を確定させた後、50pipsの損失を出した場合、マイナスな印象を持つと思います。

しかし、100pipsの利益を確定させないまま残しておき、決済する代わりに売りで両建てし、50pips下落したところでこのポジションを決済した場合、含み益として50pipsの利益となっている状態となります。含み益として残しておけば、勝ちが在進行形になるので印象が強まります。この場合50pips負けたとしても、「まだ勝ってるんだから大丈夫」というプラスな印象を持つわけです。

先日レビューした小林さんの書籍でも書いてありましたが、トレーダーの不安心理というのは、負けやすい大きな原因となるため、両建てすることで心理をプラスにできるのであれば、確かに両建てするメリットはあると思います。
参考:インターバンク流FXデイトレ教本のレビュー

ただ、両建てする手法は、メンタル面をプラスにできるメリットはあるものの、それ以外にはメリットはありません。普通に利益確定するか?両建てするか?で、損益に違いはありません。なので販売ページに書いてあるように、「両建てする手法により、どう転んでも利益になる」みたいなこともないので、ここは勘違いしないようにしてください。

証拠と根拠の重要性について

少し話は脱線しますが、最近ユーチューバーのKAZUYAさんという方が、チャンネルをBANされたようで、この話題でKAZUYAさんの動画が、連日YouTubeの急上昇に上がっていました。

これが目について、最近KAZUYAさんの動画を見るようになったのですが、先日の動画では、「証拠と根拠を出してくれ」ということを何度も言われていました。

そして、ゾーンスキャルFXの販売ページを見た私の今の心境も、まさにKAZUYAさんと同じ、「勝てるというなら、証拠と根拠を出してくれ」という感想しかありません。

これは私の特典ページにも書いていることですが、私は以前は研究所で働いていて、何か研究結果を発表し、何かを主張したい時は、その主張が有効である証拠、つまりデータと、その主張が有効であると考える根拠を説明する必要があり、ここが不足していると、上司から「その根拠は?」という突っ込みを何度をもらっていました。それくらい、何かを主張したい時は、その主張が有効であることの証拠と根拠が重要である、ということです。

これはFXの商材もまったく同じで、そのロジックが勝てるというのであれば、その証拠、つまり勝てた履歴と、そのロジックが勝てると考える根拠を提示する必要があります。勝てることの証拠も根拠もなく、ただ単に勝てるということの主張だけでは、納得できないからです。

両方が難しければ、せめてどちらか一方だけでもいいんです。例えば勝てた履歴だけを出し、「根拠、勝てる理屈は、商材の購入者にのみ教えます」としてもいいと思います。

あるいは、勝てた履歴はないけど、なぜその手法で勝てるのか?を、論理的に説明してくれれば、「おもしろそうだな、買ってみるか」と思えなくもありません。

しかし、現状のように、証拠もなく、根拠の説明も矛盾が多いとなると、とても購入してみる気にはなりません。

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