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ワイルダーのアダムセオリーのレビュー

更新日:


直近で、クロスリテイリング社の商材で、
「岩本式・FXアダムセオリー・マスタースクール」
というスクールのオファーが行われています。
>>岩本式・FXアダムセオリー・マスタースクールのレビュー

これは、ワイルダーのアダムセオリーをロジック化した商材ということだったので、
その本質を知るために、ちょうどワイルダー自身が執筆した、
アダムセオリーの書籍があったので、読んでみましたので、レビューしてみます。

タイトルのワイルダーとは、著者の名前です。
著者は、J・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアという人で、
この人は、テクニカル分析業界では有名な人で、
有名指標であるRSIは、彼が開発しています。

今回の手法「アダムセオリー」は、
ワイルダーが、彼の友人から100万ドルで買った、
と言われている手法です。

内容をざっくり話すと、
前半は、トレンドフォローの重要性についての解説、
後半は、具体的なトレード手法についての解説です。
以下、章ごとに詳細レビューしていきます。

各章のレビュー

第1章 アダムセオリーとは
第2章 おとぎ話
第3章 マーケットで成功するためには……しなければならない
第4章 トレーディングは見た目よりもずっと単純なもの
第5章 マーケットにおいて重要なもの――価格
第6章 現実と理論
第7章 裁量の排除
第8章 トレーディングシステム
第9章 マーケットにおいて重要なもの――トレンド
第10章 トレンドとは何か
第11章 反復の基本形態
第12章 正確な反復は何をもたらすのか
第13章 グレーテスト・シンメトリーを導くもの
第14章 セカンド・リフレクションの予測
第15章 セカンド・リフレクション・チャートの簡単な作図方法
第16章 予想は何を含んでいるのか
第17章 どのマーケットをでトレードすべきか
第18章 マーケット選択の復習
第19章 天井と底
第20章 マーケットに関する最も重要な格言
第21章 利益の最大化
第22章 ストップに引っかかったら
第23章 規律
第24章 アダムセオリーの復習
第25章 いつマーケットに参加するのか
第26章 取引例――綿花
第27章 第26章の復習
第28章 トレーディング規則の10カ条
第29章 10カ条の解説
第30章 取引例――イーストマン・コダック
第31章 取引例――コーヒー
第32章 視覚化
第33章 遊び心を持った先物トレーダー

全部で33章あり、全部レビューすると長くなるので、
重要な章のみピックアップしてレビューしていきます。

第1章 アダムセオリーとは

具体的なアダムセオリーの手法については、
後半で書かれているわけですが、
この章では、アダムセオリーが、どのような特徴を持っているのか?
について書かれています。

ざっくり特徴を書くと、以下のような内容になっています。
・アダムセオリーは視覚的なものであり、
 数学的な概念はない、とても簡単なトレード手法である
・相場で勝つには、難しい理論、複雑な理論は不要。
 難しい理論複雑な手法と、勝てる手法はイコールではない。
・簡単な手法は勝てない、と考えがちだが、そうではない
・アダムセオリーは、一切の裁量を排除し、価格のみを元に機能する
・アダムセオリーは簡単だが、将来の値動きを予想することが可能

第2章 おとぎ話

第1章では、難しい手法が勝てるとは限らない、
簡単な手法が勝てないわけではない、
ということが書かれていたわけですが、
第2章では、上記内容を、ストーリー形式で解説されています。

「ある日、相場で負けている時に、
無駄な知識がなく、相場をシンプルに考えられる子供からアドバイスをもらい、
そのアドバイス通りにトレードすると、勝てるようになった」
というおとぎ話です。

第3章 マーケットで成功するためには……しなければならない

相場で成功するために行うべき重要な行動が書かれています。
その行動が……の中に入るわけですが、
何が入るかは、ネタバレになってしまうので、ここでは書けませんが、
ヒントとしては、今回の手法は、トレンドフォローです。
なので、トレンドフォロー的な投資行動が入ります。

実際、この考え方は、私も少なからず意識していて、
トレードにおけて、大部分を占める根拠とまでは言いませんが、
少なからず意識はしていて、書かれていることは正しいと思います。

ただ、その解説の仕方として、
こう考える理由は、「成功したトレーダーが、こう言っているから」
という内容だったので、これでは私は納得できませんでした。

第4章 トレーディングは見た目よりもずっと単純なもの

トレードは、単純に考えるべき、という解説です。
第2章では、単純に考えられる子供が最強である、
という内容でしたが、この章も、それに近い内容です。

なぜ、この章で「単純に考えるべき」ということが言われているかというと、
アダムセオリーは、シンプルに価格のみを追うトレード法になるので、
シンプルに価格のみを判断材料とすることの重要性について解説されているわけです。

ただ、これもやはり、解説の仕方として、
単純に考えなければならない理由は、
「成功したトレーダーが、そのように言っているから」とか、
「成功しているトレーダーは、はシステムを一切使わず、
相場をとても単純に考え、こういう手法で利益を出していた」という内容であり、
単純に考えなければならない根拠としては、かなり弱いです。

第5章 マーケットにおいて重要なもの――価格

相場で重要なものは、価格のみであり、それ以外の要素は一切不要。
値動きにのみ注目して、単純にトレードをすることが大事、という内容です。
第4章と、かなり似た内容です。

「第6章 現実と理論」と、「第7章 裁量の排除」についても、
タイトルだけ見てもらえばわかると思いますが、
言っていることは、「相場を単純に考えること」なので、
詳細レビューは割愛します。

「第8章 トレーディングシステム」についても、
複雑な理論は不要であり、
値動きだけに注目してトレンドフォローすることが重要という、
これまでと似た内容です。

第9章~

第9章以降は、トレード手法についての内容となっています。
目次を見ていただければ、予想はつくと思いますが、以下の内容です。
・トレード手法の手順についての解説
・トレードにあたっての注意点の解説
・トレードの実践例
・まとめ、演習

このあたりの内容は、トレード手法についての具体的な内容となっており、
ネタバレになってしまうので、ここを詳細レビューすることはできないので、
ざっくりと「トレード手法について」ということで、まとめてレビューします。

これまでの第1章~8章までの内容をまとめると、
相場で一番重要なのは、複雑な理論ではなく、もっと簡単に考えることが重要であり、
相場を簡単に考えるなら、直近の値動きについていくトレードになる、
という流れで、トレンドフォローが有効である解説がされていました。

そして、第9章~15章では、トレンドフォローを採用する根拠の提示として、
また別のアプローチで、トレンドフォローが有効である解説がされています。

具体的には、価格の値動きを、
潜水艦が海を航行している状態や、汽車が線路を走っている状態に見立てて、
潜水艦や汽車の未来の位置を、どうやれば予想するできるのか?を考えた時に、
未来の潜水艦の位置や、未来の汽車の位置を予想するには、どうすればいいか?
という方法で、トレンドフォローが有効である解説がされています。

ただ、この解説についても、やはり私は、納得ができませんでした。
なぜなら、潜水艦が進む事とFXの値動きは、根本的に別物であり、
同様に、汽車が線路を進む例とFXの値動きも、根本的に別物だからです。

潜水艦は、敵を偵察したり攻撃するために、水中を航行します。
汽車は、乗客を、目的地へ運ぶために、線路を走ります。
では、FXの価格も同じように、敵を攻撃するためとか、乗客を目的地へ運ぶために、
1ドル100円から110円へ上昇するのでしょうか?
そんなわけがありません。

確かに、潜水艦の未来の位置を予想するなら、
アダムセオリーの手法が、確かに効果的だと思います。
これは、納得できました。
汽車は、線路の上しか走れないので、アダムセオリーの手法の優位性は落ちそうですが、
アダムセオリーの手法が機能しないこともないと思います。

しかし、だからといって、FXの未来の価格が同じ方法で予想できるか?
というと、そういうわけがありません。
潜水艦/汽車の動き方の原理と、FXの価格の動き方の原理は別物だからです。

潜水艦/汽車とFXの価格の値動きでは、
双方の特性として、大きく異なる点が1つあります。
それは、「目的地の明確さ」です。

潜水艦や汽車は、明確な目的地を持って移動しています。
一方、FXの値動きは、明確な目的地は、誰にもわかりません。
誰もが明確な目的地がわからないまま、各々の考え方によって目的地を予想しているわけです。

これは、動き方に、大きな影響を与えます。
潜水艦や汽車は、ここ!という明確な目的地を持っているので、
一方向に進む簡単な値動きになります。

しかし、FXは、明確な目的地は誰にもわからない、
つまり、未来が上なのか?下なのか?は誰にもわからず、
ある人は上と予想して買ったり、ある人は下と予想して売るので、
上へ行ったかと思えば、下へ行ってみたり、みたいな感じで、
潜水艦や汽車のように、一方向に進む簡単な値動きにはなりません。

「直近の値動きの信頼度が低い」ということが言え、
例えば、直近で上げていたとしても、これが未来も上と判断する材料としての信頼度が低いわけです。
なので、「上へ行ったら未来も上へ行くと予想する」という、
トレンドフォロー的な戦略が、潜水艦ほど通用しにくくなります。

例えば直近の例でも、アメリカの選挙前は、ほとんどのアナリストは、
「もしトランプ氏が勝てばドル円は大幅下落」と予想していましたが、
実際にトランプ氏が勝つと、一旦は大幅下落したものの、
そこからとても大きな上昇トレンドとなっています。
つまり、プロでも、目的地を見極めることが難しいわけです。

ただ、勘違いしてほしくないのが、「上へ行ったら未来も上へ行くと予想する」
という戦略が、まったく通用しない、と言っているわけではありません。
直近で上げていれば、今後は、下げるよりは、上げる確率の方が高いのは確かです。
なので、私も、少なからず、同じ考え方をしている部分もあります。
あくまで「潜水艦に比べると優位度は落ちる」というだけで、使えないわけではありません。

なので、アダムセオリーは、「直近の値動き」を、とても重要な根拠にしているわけですが、
私の場合は、「直近の値動き」も少なからず考えてはいますが、この根拠の重要度は低く、
それよりも、他の根拠を優先して考えています。

なので、似たところでエントリーは、するとは思いますが、
根拠が異なるので、似てはいるものの、まったく同じではないと思います。

トレード手法について

潜水艦の例を根拠として、具体的なトレード手法の解説がありますが、
トレード手法としては、作図によって、未来の位置を予想します。

どうやるか?は、ネタバレになるので、ここでは書けませんが、
章のタイトルになっている「反射」というキーワードから、
おおよそのトレード手法は、想像できるのではないかと思います。

「反射」をウィキペディアで見てみると、
「反射は、光や音などの波がある面で跳ね返る反応のことである。」
という解説があります。


引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E5%B0%84

また、上記のような図を使っての解説もあります。
これをチャートに見立てて考えれば、
どのように作図してトレードするのか?について、
おおよそ予想はできるのではないかと思います。

これまでの章で、「相場を単純に考えなければならないこと」が解説されていましたが、
このコンセプトの通り、実際のトレード法もとてもシンプルです。
第7章では、「裁量の排除」について書かれていますが、
ここで書かれている通り、実際のトレード法も、裁量はほぼ不要です。
複数時間足を使うこともないので、手法自体はとても単純で、
すぐにトレード手法を実践することができると思います。

エントリータイミングについても、
「第25章 いつマーケットに参加するのか」の部分で、
どうなったらエントリーするのか?について、
明確な判断基準が解説されています。

損切りについても、ごくごく王道のトレンドフォロー手法の損切りの置き方なので、
やはりトレード手法は、とても簡単です。

なぜトレンドフォローなのか?の根拠が弱い

ここまでのレビューで何度も書いてきましたが、
この書籍では、何かを主張するにあたっての根拠が、全体的に弱いです。

・なぜトレンドフォローなのか?
・なぜ今回の反射を使ったトレード手法が有効なのか?
この根拠が弱い、ということです。

前半部では「成功しているトレーダーが、このように言っているから」
という理由を根拠にされていますが、
「誰かがこう言っていたから」では、根拠としてはかなり弱いです。

後半部では「潜水艦や汽車の動きを予想するにはどうするか?
を考えると、こう考えるのが理にかなっているでしょ?」
というアプローチで、手法の根拠を解説されていましたが、
潜水艦や汽車の動き方と価格の動き方は、根本的に異なるので、
やはり、これも根拠としては弱いです。

人に何かを説明する時は、「なぜ、そのように考えるべきなのか?」
つまり、そう考える理由の提示というのは、とても重要です。
理由を説明してもらわないと、納得ができないからです。

根拠が重要な理由は、以下でも詳しく書いています。
>>どうやって勝てるようになったのか?

そして、この書籍は、この根拠の解説があまりありません。
なので、アダムセオリーが、どういうものなのか?は理解できるのですが、
なぜ、そう考えることに優位性があるのか?について、
その理由の部分から解説されていないので、いまいち納得できないわけです。

では、ちゃんとした根拠とは、何なのか?
例えば、以下の記事を読んでみてください。
>>上昇5波動と下降3波動

この書籍での解説の仕方は、
「地球には重力があるので、物体が上昇するよりも、
 下落する方が、スピードが速いですよね。
 FXも同じように、上昇よりも下落の方が早いのです。」
みたいな解説になっているんです。

まったく異なる物事をたとえにして、
それを根拠としてしまっている、ということです。
でも、重力と価格の動き方の原理は全くの別物ですし、
潜水艦と価格の動き方の原理も全くの別物です。
それなら、いくら重力や潜水艦の動き方がそうだからといって、
それをFXに当てはめて、根拠とすることは非論理的です。

まったく別の物に例えて、物事を説明するのは確かにわかりやすいです。
いわゆる「たとえ話」というやつですが、私も、何かしらの説明をする時は、よく使います。
しかし、これは、「物事をわかりやすく伝える目的」で使っているだけであり、
物事をそう考える理由、根拠として使っているわけではありません。

 
では、そもそも、ちゃんとした根拠とは、どういうものなのか?
私は、上記記事で、上昇よりも下落が早いことを調べるため、
日足の陽線と陰線の数を調べる、ということをやりました。

仮に、上昇より下降の方が早い、と言えるのであれば、
価格が同じ期間においては、陽線よりも陰線の方が少ない、
ということになっているはずだからです。

調査の結果、陽線と陰線の数は、ほぼ同等という結果になったため、
「下降の方が早い、という事実はない」と結論付けています。
これが、本当の「根拠」です。

エントリーポイントに対する根拠にしても、
私の手法は、特典で解説しているわけですが、
特典入手者の方は見ていただければわかると思いますが、
私は、FXの根本を元にして、筋道を立てた解説を行い、
もっと明確な根拠、そうすることに優位性のある理由を提示していると思います。

 
この書籍の前半部分では、
「勝つために重要なのは、シンプルに、価格の値動きのみを元にした予想であり、
 値動きの仕組みを論理的に理解しても、それは勝ちにはつながらない。」
と書かれていました。
つまり、アダムセオリーは論理的ではない、ということです。

「論理的」を辞書で引くと、
「きちんと筋道を立てて考えるさま」と書かれています。

つまり、アダムセオリーは、
「きちんと筋道を立てて考えることは重要ではない」と言っているわけです。
なので、そう考える根拠の解説が乏しいのかもしれません。

でも、私は、筋道を立てて考えることは重要だと思っています。
なぜなら、それがないと、物事の本質を抑えられていないので、
仮に勝てたとしても、なぜ勝てているのか?もわかっていないからです。
経験則のみで運用している、ということになるわけです。
これだと、物事の本質を理解し、仕組みをわかって運用している場合に比べると、
やはり、その信頼度というのは、圧倒的に落ちると思っています。

また、それを誰かに教える場合も、
やはり筋道を立てて、論理的に解説してくれた方が、教えられる側も納得できます。
この書籍も、論理的に解説がされていれば、もっと納得できていたはずなので、
私の中で、アダムセオリーで最重要とする「直近の値動き」の重要度が上がったのでしょうが、
今回の書籍の内容では、根拠不足で納得できなかったので、
上記根拠の重要度は、本を読む前と変わらず、低いままです。

なので、直近が上げていれば、もちろん買いを狙いますが、
アダムセオリーのように「これが絶対的な根拠」とまではいかず、
メインは、これまで通り、他の根拠を優先して分析すると思います。

総評

この書籍は、根拠の解説が弱いので、あまり納得できないと思います。
「アダムセオリーは、非論理的なので」と言われても、それは違うと思います。
全ての物事において、論理性というのは重要だと思います。

なので、この手法を実践するにしても、
「FXはこういう思考でトレードするものだ」というように、
一方的に押し付けられた情報を元にトレードすることにはなると思うので、
納得できないままトレードすることになると思います。

ただ、納得はできないものの、
書かれている内容については、ある程度は優位性があると思っていて、
私も、似た考え方でトレードしていて、ちゃんと利益が出ています。
>>管理人のFX月間損益報告

なので、根拠さえちゃんとしていれば、最高のものになっていただけに、
ちょっと惜しいと思える書籍でした。

ただ、一方的に押し付けられる情報ではあるものの、
その内容は、私も正しいと思える部分が多かったので、その点は良い書籍だと思います。
「理由はなくてもいいので、とにかく正解だけを知りたい」
という方は、購入してみてもいいのではないでしょうか。

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