トレンドラインが使えない理由を、相場の原理原則を元に解説します

先日、イサムデルタFXという、トレンドラインを使ったトレード手法のレビューを行いました。
>>イサムデルタFXのレビュー

作者のイサムさんは、トレンドラインを重要視するトレーダーさんですが、私は基本的にトレンドラインを重要視していません。斜めのラインよりも、水平線、つまりサポートラインやレジスタンスラインを重要視しています。今回は、私がなぜトレンドラインを重要視していないか?を、相場の原理原則を元に解説していきます。

もちろん、相場に正解はないわけで、ここで私が解説する内容が絶対に正しく、イサムさんのトレンドラインの手法が間違いであるとは言えません。あくまで相場の原理原則を元に考えた私の個人的な手法なので、どれを選ぶか?は、ご自身で判断されてください。

ちなみに、その人の言うことが正しいのか?の判断方法としては、相場には正解はないので、実績で判断するしかありません。勝てている人の言うことが正しく、勝てているか?が不明な人の言うことは正しいことの保証がない、ということです。私には他の販売者、アフィリエイターが真似できない信頼度の高い実績があります。これも込みで考えて、情報の取捨選択をしてください。
>>管理人のFX月間成績報告※4月1日更新

今回の記事では、私のトレードの核の部分を2~3割くらいは出しています。おそらくこれまでに書いてきたFX関連の記事の中で一番重要だと思いますので、是非参考にしてみてください。

未来の価格を予想したければ、何を考えなければならないのか?

トレンドラインの話をする前に、そもそも的に、「未来の価格を予想したければ、何を考えなければならないのか?」を、まずは書いていきたいと思います。これがわかっていないと、正解は絶対にわからないからです。まずはこれを解説し、それなら合理的に考えると水平線の方が使えるよね、という解説にします。

別に水平線に限らず、ありとあらゆる手法の正解/不正解を判断するためには、FXの根本を元に、そこから道筋を立てて考えていきます。スタートラインは毎回ここなので、ここは極めて重要です。

結論から言うと、相場の原理原則とは、「買いVS売りで、多数決の法則で、注文数の多い方に価格は動く」ということです。これは以下の引用のように、イサムさんも、販売ページで同じことを言われていました。

「トレンドライン」とは、ローソク足の高値同士orローソク足の安値同士を結んだ線のことで、相場の流れを知るためのツールとして、FX以外でも、テクニカル分析の基本として広く活用されています。相場の世界では、買いと売りの多数決で次の値が決まるので、共通認識としての「節目」を可視化することは極めて重要なんです。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

つまり、エントリーをする時に考えないといけないのは、「どこなら、買い注文より売り注文がたくさん入るか?」もしくは「どこなら売り注文より買い注文がたくさん入るか?」ということです。もっとシンプルに言うなら、「どこなら売り注文がたくさん入るか?」もしくは「どこなら買い注文がたくさん入るか?」ということです。

値動きの本質は、たったこれだけです。なのでFXは値動きの原理自体は極めてシンプルな物事です。ただ、「どこなら売り注文がたくさん入るか?」ということ自体は、数々の要因があり、ここはとても奥が深いんですけどね。

節目を可視化するのに、最も合理的な手法は?

上記イサムさんの言葉に、「相場の世界では、買いと売りの多数決で次の値が決まるので、共通認識としての「節目」を可視化することは極めて重要なんです。」という内容がありました。私もこれは同感で、チャートを見る時に考えていることは、これだけだと言っても過言ではありません。

相場の世界では、買いと売りの多数決で次の値が決まるわけですが、この売り、買いの注文数は、ある節目で変わってきます。なぜなら、チャートを見て売りor買いどちらかにエントリーしようと思えば、必ず“その根拠”が必要になってくるわけですが、“売る根拠がないところ”もしくは“買う根拠がないところ”がチャート形状によって存在してくるからです。

例えば現在のチャートが下のような状態だったとします。このようなポイントで売りたいと思う人がいるのか?ということです。明らかに下落が赤線の壁(以前の安値&100円のラウンドナンバー)で止められているわけなので、売るならラインを下抜けてからではないでしょうか?

同じく下のようなポイントで買うか?ということです。「下げすぎた」という根拠で、例えば乖離トレードなんかをやっている人なら買ってくるかもしれませんが、それでも売り方の方が多いでしょう。また、赤線を背に買っていた人は、赤線下抜けで損切りの売り注文も入ってきます。この点を考慮しても、売りの方が多いでしょう。

このように、「この節目を超えないうちは買いが多くなる」もしくは「この節目を超えれば売りが多くなる」というポイントが存在し、このためイサムさんは「節目を可視化することが極めて需要」と言われているわけです。

そして、このような節目で注文を出す方法としては、大きく分けると成り行き、指値、逆指値の注文方法があります。例えば下のチャートで「赤線まできたら赤線の壁を背に買いたい」と考えれば、もちろんリアルタイムでチャートを見ていて成り行きで売り注文を出す人もいるでしょうが、相場を常に監視できない人は、「指値で100.80で買い」という注文を事前に入れておき、これで対応することができます。

そして上のように、赤線を背に買った場合の損切り注文としては、赤線を下抜けたら買った時の根拠が消滅してしまうため、赤線の少し下に損切りの売り注文を入れます。この場合は、成り行きで注文を入れようと思えば、一気に動かれると損切りの対応が遅れるため、基本的に注文方法としては逆指値を使うことになります。ちなみに、赤線を下抜けたら新規で売りたいと考える場合も、同じように赤線の少し下に逆指値で売り注文を入れておき、これで対応できます。

このように、水平ラインを根拠としたトレードは、リアルタイムで相場を見たいない人でも、指値、逆指値を使い、事前に注文を出しておいて対応できるます。特に副業でFXをやっていて、仕事をしながら取引している人は、このやり方でトレードを行っている人も多いと思います。

では、同じようなトレードが、はたしてトレンドラインでもできるでしょうか?具体的には、例えば下のようなチャートで、「赤のトレンドラインまできたら、トレンドラインを背に売りたい」と考えた場合に、成り行き以外で、指値のような、事前に出す注文で対応できるか?ということです。できませんよね。水色の軌道で近づけば価格は105円になりますし、黄色の軌道で近づけば価格は103円になります。

このように、斜めのラインというのは、時間と共に価格が変わります。下降トレンドラインなら、時間と共に価格は下がっていきます。水平ラインのように、一定の価格ではないわけです。一定の価格ではない以上、指値、逆指値は使えません。同じ理由で、「トレンドラインを上抜けたら新規で買いたい」と考える場合も、逆指値で対応することはできません。

つまりトレンドラインを意識して取引しているのは、リアルタイムでチャートを見ていて、“成り行きで注文ができるトレーダーのみ”です。となれば、注文数の絶対数としては、水平ラインを根拠とした注文数に比べると、トレンドラインを根拠とした注文数は少なくなります。注文数が少ない、ということは、水平ラインに比べると、トレンドラインは節目としては効きにくい、と私は考えています。

とは言っても、絶対にできない、というわけではなくて、例えばMT4なんかで「自分で引いたトレンドラインを抜けたら注文を出す」みたいなシステムを作れば、トレンドライン抜けでも、事前に注文を入れておいて対応することはできます。実際に検索してみると、そのようなシステムも販売されているようです。
参考:トレンドラインで自動注文TL-Entry(http://fx-on.com/ebooks/detail/?id=10764)

ただ、みんながみんなMT4の口座で取引しているとは限りませんし、みんながみんんがそのようなシステムを購入しているとも限りません。現に私は証券会社のシステムで取引していますし、私の身の回りでも、同じように証券会社のシステムを使っている人がほとんどです。MT4口座というのは、少し敷居が高いような気がします。

そして、証券会社のシステムで取引しようと思えば、事前に出す注文としては指値、逆指値しかありません。つまり価格で指定するしかないわけです。こうなってしまうと、前述の通り、「赤のトレンドラインを下抜けたら売り」みたいな注文は、成り行きでしか対応できないわけです。なので、このような現状の取引方法の実態を考慮すると、私は水平ラインに対し、トレンドラインは節目として効きにくいと考えており、そんなに重きを置いて考えてはいません。

もしこれから先、証券会社のシステムが進歩し、「今後、チャート上に斜めに引いたラインを下抜けたら売り」みたいな注文が、事前に出す注文としてできるようになれば、話は別です。その場合は、トレンドラインも水平ラインと同様に考えなければならないでしょう。しかし、現状の証券会社のシステムは、そこまでの機能はありません。

イサムさんが言われていた「相場の世界では、買いと売りの多数決で次の値が決まるので、共通認識としての「節目」を可視化することは極めて重要なんです。」という内容は、確かに正しいと思います。でも、それを実践するなら、やっぱりトレンドラインではなく、水平ラインだと考えています。

根本を元に、筋道立てて正解を導き出すことの重要性

今回のような内容は、おそらく現在ネット上には書かれていないと思います。「トレンドライン 使えない」で検索してみても、上位10サイトを見てみましたが、トレンドラインが使えない理由としては、「ラインの引き方が引く人によって変わりやすいから」という理由ばかりでした。

例えば下のチャートにトレンドラインを引こうと思えば、髭で引くなら青線になりますし、できるだけ接点が多いように引けば赤線になります。そしてトレンドラインというのは、始点が同じで次の点が異なった場合、その違いというのは時間が経過すればするほど角度が拡散して大きくなっていくので、どんどん誤差が大きくなっていくわけです。なので「トレンドラインは引く人によって変わるので使えない」とうのが、現状のネット上の総意となっているようです。

しかし、私はトレンドラインが使えない理由は、これが本質ではないと考えています。なぜなら、「引く人によって異なるライン」というのは、引く以前の問題であって、引く人によって異なるラインというのは、そもそも的に引くべきではありません。これはイサムデルタFXのレビュー記事でも書いています。
>>トレンドラインは、本当に合理的な指標なのか?

上記記事で掲載しているチャートのトレンドラインは、たとえトレンドラインであっても、ここにしか引けないはずです。全て一致しているので、髭で引くとここだとか、実体で引くとここだとか、そういう意見の食い違いは発生しません。

なので、「引く人によってラインが異なる」は、そもそも的にありえない。だとすれば、トレンドラインが節目として機能しにくい理由としては、やはり指値、逆指値の注文方法がないから、と考えた方が理に叶っていると思わないでしょうか?そしてトレンドラインが効きにくい理由として、このような解説をしているサイトは、今のところありません。

つまり、現状のネット上の情報には、あまり正解はないのかもしれません。なので、「相場の根本を元に、合理的な手法を自分で考える」ということは、やはり必要な気がします。

前述でも書いた通り、相場の根本は「買いVS売りで、多数決の法則で、注文数の多い方に価格は動く」というとてもシンプルなものです。これさえわかっていれば、この根本を元に筋道を立てて考えて、正解を導き出すというのは、そんなに難しいことでもないような気がします。是非、ご自身でもいろいろと思考錯誤し、よりよい手法を確立してみてください。

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