凄技!バイナリーのレビュー


クロスリテイリング社から販売される、GMOクリック証券の外為オプションで稼ぐという商材です。両建てすることにより、「どう転んでも利益になる」という手法です。

講師の吉田さんという方は、サラリーマンの副業で、つまり片手間でバイナリーオプションで大きな金額を稼がれているようです。ちなみにサラリーマンの副業なので、顔出しや本名の公開はNGとのことで、これは講師の信頼度としては、ちょっと不安要素となるかもしれません。

商材名:凄技!バイナリーのレビュー
販売ページ:http://fx-binary.s3.amazonaws.com/top/pre_2018.html

実績の信頼度は極めて低い

まず、最重要となる講師の実績についてですが、残念ながら今回も講師の実績としては極めて低いと言えます。今回、事前に公開されているインタビュー動画や、商材の販売ページには、以下のような日別の損益が公開されています。

引用:http://fx-binary.s3.amazonaws.com/top/pre_2018.html

ただ、これは勝った時だけ後出しで実績を出しているわけなので、不正というのはいくらでもできるため、実績の信頼度としては極めて低いと言わざるをえません。不正のやり方は、以下で詳しく解説しています。
>>「後出しじゃんけん」でよければ、実績の捏造(ねつぞう)は簡単

上記で解説している、「どのトレード結果を出すか?」の後出しによる捏造例にほぼほぼ該当していると思います。間違ってほしくないのが、「吉田さんがこの方法で実績を捏造している!」と言っているわけではありません。あくまでこの実績なら、このやり方で捏造ができてしまうため、この実績では何の判断もできない、ということです。

基本的にトレード実績というのは、後出しでどうにでもできるので、信頼度の高い実績を証明したければ、まずは口座情報を先に出し、それからトレードして、その結果どうなったのか?を公開する必要が出てきます。私はこのやり方で実績を公開しています。
参考:管理人のFX月間成績報告※4月1日更新

いくら1日で170万円勝っても、他の日でそれ以上の負けを出している可能性があるわけです。インタビュー動画内では、「ほぼ負けることがない手法」と言われていましたが、「ほぼ」がついており、「絶対に負けることがない手法」と言われているわけではありません。絶対に負けない手法なら、勝ったところだけ出してもいいと思います。しかし、負ける可能性がある以上は、勝ち負けを繰り返し、結果トータルでどうなったのか?を出さないと意味がありません。インタビュー動画では、「20日間で541万円の利益」と言われていましたが、これは口頭で言われているだけなので、信頼度としては極めて低いです。でも、そこが一番重要であり、そこの損益を、証券会社のサイト上できちんとした証拠として見せてほしいわけです。

私は以前からも書いている通り、以前クロスリテイリング社から、「このサイトで商材の紹介をしてほしい」という依頼があったのですが、「実績の信頼度が低い」という理由で断っています。その返信として「いただいた意見を元に精進したい」という回答をいただいたため、今後に少しは期待していたのですが、この部分はいっこうに改善されず、今回の実績も信頼度が低いため、とても残念です。厳しいことを書いていますが、別に私は、何に対しても批判しているわけではなく、良いものは良いときちんと評価します。クロスリテイリング社の商材も、実績さえ改善されれば、もっといい評価を行います。今後に期待します。

外為オプションは安定した収入源になりえるか?

今回、事前に公開されたインタビュー動画や、販売ページでは、「複数の収入源を確保して収入の安定化をはかる」ということが何度も言われていました。販売ページでも、以下のような文言が掲載されています。

この「凄技!バイナリー」は、新たな収入ルートを確立するための、最も優秀な投資法だという自信があります。会社のお給料にプラスして、この「凄技!バイナリー」での収入が毎月300万円、500万円あるだけでも、将来の大きな安心感につながるでしょう。仮想通貨などの、歴史の浅いものではなく、確立された方法論としての大きな安心感があります。この時代に、複数の収入ルートを作っておくことは、本当に大切なこと。大企業でも、いつ潰れてしまうか、分からない世の中です。

引用:http://fx-binary.s3.amazonaws.com/top/pre_2018.html

これについては私も同感で、特に私の場合、会社員ではないので、毎月安定した給料が入ってくるわけでもないため、そもそも的に収入が不安定であり、「複数の収入源を確保して収入の安定化をはかる」ということについては、私も強く意識しています。なので、私は以前は収入の柱としてFXをメインにしていましたが、複数の収入源を確保するため、review.jpも運営しています。

では、ここでもし仮に、凄技!バイナリーで、販売ページで言われているような金額を稼げたとして、それは安定収入と言えるでしょうか?私は少し難しいのではないかと考えています。むしろ一時的な臨時収入として、いつ無くなってもおかしくない収入源として認識しておいた方がいいのではないかと思います。

その理由ですが、基本的に外為オプションの構図としては、証券会社VS顧客で、お金を奪い合っている構図となっています。顧客の利益=証券会社の損失という構図であるということです。

例えば、以下では、GMOクリック証券の外為オプション取引の月次取引実績というものが公開されています。資料の総取引金額というのは、顧客が購入した金額の合計であり、総支払金額というのは、GMOクリック証券が顧客へ支払った金額の合計です。これを見ても、GMOクリック証券VS顧客の構図になっていることは明らかです。
外為オプション取引の月次取引実績:https://www.click-sec.com/corp/guide/fxop/atention/pdf/monthly_trading.pdf

この構図がある以上、勝ちすぎる顧客というのは、GMOクリック証券にとってみれば損失を与える、言ってみれば排除したい顧客です。仮に凄技!バイナリーの手法で、毎月500万勝つ顧客が続出してくればどうなるでしょうか?そんなに勝たれてはGMOクリック証券としては困ります。勝つ客の口座を凍結したり、それでも対応できなければ取引ルールを改定したり、といった対策をする可能性が出てきます。

特に今回の手法は、サインツールを使い、チャート形状を元にエントリータイミングを測るわけなので、実践者のエントリータイミングは、ある程度一致してくるはずです。さらに口座を開設して、トレードを始める時期も、商材購入者数十人前後で、ある程度一致してしまいます。それらの人々がこぞって毎月500万勝つともなれば、口座凍結のターゲットとして足がつきやすいのではないかと思います。

逆に考えてみると、“手法を公開する=手法の寿命を縮める”ということになりかねないのに、毎月500万円勝つ手法を、はたしてたった5万円という破格で、しかも見ず知らずの赤の他人に販売するでしょうか?もし私がバイナリーオプションで毎月500万勝てる手法を編み出したら、絶対に誰にも教えず、自分ひとりだけでこっそりと勝ち続けると思います。誰かに教えると、自分が稼げなくなるかもしれないからです。売るにしても、私なら少なくとも2ヶ月分の1000万は欲しいところです。

情報商材に5万円という金額は、他の商材と比較すると確かに高額です。しかし、そもそもこの手法のパフォーマンスは、「ほぼほぼ負けずに毎月500万円稼ぐ」という恐ろしいものです。このパフォーマンスに対しての価格としては、5万円は安すぎると思います。例えば、高級車が5万円で売られていた場合、ほとんどの人は、何かあるのか?と疑うと思います。それと同じ感覚です。だからと言って「この商材が勝てるわけがない」と言っているわけではありません。ただ、理屈的に考えてみると、「“手法を公開する”=“手法の寿命を縮める”という構図が成り立っている上で、毎月500万円も稼げる手法が、たったの5万円」という事実が不自然ではないか?少し疑問に思ってみてもいいのではないか?と思うわけです。

とは言っても今回の商材は、バイナリーオプションだけでなく、FXでも1分足を使ったスキャルピング手法もあります。FXの場合、全ての注文をインターバンクに流す証券会社なら、誰かのトレーダーの利益=誰かのトレーダーの損失になる、つまりトレーダー間で利益を奪い合っているため、顧客の利益=証券会社の損失にはなりません。なので、FXの手法の方は、安定した収入源として、まだ期待できると思うので、私はどちらかということこっちの方に期待しています。

「どう転んでも利益になる」は本当なのか?

販売ページのヘッダー部を見ると、大々的に「どう転んでも利益になる」という記載があります。このように書かれると、トレードすれば毎回勝てる、仕組み的にまるで負けることはないかのような印象を持つと思います。はたして本当にそのようなトレードが可能なのか?を、手法から考えてみたいと思います。

そもそも、バイナリーオプションは、以前は、「将来の価格が、現在価格よりも上(円安)か?下(円高)か?を当てる」というもので、当たれば掛け金の2倍のお金がもらえ、外れれば掛け金は没収される」というルールでした。そして、その後ルールが変わり、現在は、「将来の価格が、権利行使価格よりも上か?下か?を当てる」というルールに変わっています。

下の画像で解説しますが、権利行使価格というのが、赤丸で囲んだ7つの価格で、7つの中から自分で好きな権利行使価格を選択することができます。そして自分で選んだ権利行使価格に対して、将来の価格が上(円安)か?下(円高)か?を当てるわけです。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=dQ0BOZO6rZM

当然、どの権利行使価格を選ぶか?によって正解の難易度は異なります。円安と予想する場合は権利行使価格を高いものを選べば選ぶほど正解させるための難易度は上がり、同じように円高と予想する場合は権利行使価格を低いものを選べば選ぶほど正解させるための難易度は上がります。そして正解させるための難易度の違いによりペイアウト率が異なり、難しいものほどペイアウト率は高く、簡単なものほどペイアウト率は低くなります。

この「高いペイアウト率が発生する状況がある」という点が今回の手法の肝であり、高いペイアウト率が発生するからこそ、両建てで片方が負けても、トータルでは利益が出るような仕組みになっています。

具体的には、販売ページには、「どう転んでも利益になる」仕組みとしては、下の画像のように説明されています。「100円のライン以上、150円のライン以下、どちらになっても大きな利益に」と記載されていますが、まず、画像は100円のチケットが上側に、150円のチケットが下側に位置しているので、画像の作成ミスである点はとりあえず置いておきます。おそらく「150円のライン以上、100円のライン以下、どちらになっても大きな利益に」と書きたかったのだと思うので、これで話を進めます。

引用:http://fx-binary.s3.amazonaws.com/top/pre_2018.html

150円、100円が権利行使価格なので、この場合、「将来の価格が150円よりも上、もしくは100円よりも下」と予想していることになります。この場合、確かに150円よりも上、もしくは100円よりも下になれば、どちらになっても正解であり、大きな利益(1000円)を得られます。

しかし、パターンとしては、それ以外もあります。それは150円よりも下、もしくは100円より上だった場合です。この場合、どちらも不正解なので、購入金額の250円を失うことになります。

ここを見極める判断方法として、チャート分析を使った三角形が出てきます。つまり三角形が出れば、150円より上もしくは100円より下になると予想しているわけです(根拠はわかりませんが)。ただ、基本的にチャート分析は確率論であり、絶対的に相場を予測できるものではありません。よって、これを使ったとしても、負ける時は絶対に出てくるはずです。

「どちらになっても大きな利益に」とか、「どう転んでも利益になる」と書かれると、まるでそれ以外のパターンがないかのような印象を受けます。しかし実際はそういうわけではなく、それ以外の負けパターンも発生する可能性もあるわけです。この内容で「どう転んでも利益になる」というのは、ちょっと誤解を招きかねない表現になっているようにも思います。

「ラインに近いところまで行けば利益になる」は本当なのか?

前述では、上下のラインをどちらにも抜けなかった場合は負ける、ということを書いていましたが、実はインタビュー動画では、FX-Katsuさんも、「150円よりも下、もしくは100円より上だった場合は負けるよね?」ということは指摘されていました。これを聞いた時は私も「誰だってそう思うよな」と、とても共感しました。

そして、これに対する吉田さんの回答としては、下の画像のように「ラインは抜けなくても、ラインに近いところまで行けば途中で利益確定できる。この時点(150円の少し上)で売却しても300円で売れるので、購入金額250円を差し引いても50円の利益になる」という回答でした。

引用:http://cross-webmedia.com/fxwb/3qlof.php?id=6vmko

この回答でFX-Katsuさんも「これならどう転んでも利益にしかならないですね」と納得されていたのですが、私はなぜこれで納得できるのか?疑問でした。というのも、あくまで「ラインに近いところまで行けば」途中で利益確定できるわけであって、「ラインに近いところまで行けなければ負ける」という事実は変わらないからです。

ちなみに、どれくらいラインに近いところまで行けば、両建てした購入金額分の利益が出て、トータルで負けないトレードになるのか?これを実際にGMOクリック証券のデモ口座を使って確認してみました。

下の画像は上から順に、以下の内容の画面キャプチャになります。
①107.450円を権利行使価格とし、これに対して円安で購入した直後のキャプチャ
②107.050円を権利行使価格とし、これに対して円高で購入した直後のキャプチャ
③満期まで残り1分17秒のキャプチャ




引用:https://www.click-sec.com/corp/guide/fxop/demo/

満期まで残り1分17秒のキャプチャを見ると、下のラインにかなり近いところまで下げましたが、円高と予想したポジションの評価損益は+67円となっており、意外と利益が出ていません。この時点で決済すると、-107円+67円=-40円となります。つまり、ここまでラインに近いところまで下げても、トータルでプラスにならない、ということです。けっこう厳しいと思わないでしょうか?動画で解説されていた内容と、少し違う印象を受けます。

なぜ、このようなことになってしまうのか?私が考えるに、おそらくどれだけラインに近いところまで下げようが、最終的にラインを下回らなければ“無報酬である”という点が大きいのだと思います。“ラインに近いところまで下げたので、ほしかったから900円あげるよ”とはなりません。もし仮にほしかったら900円もらえるのであれば、おそらくラインは下抜けないまでも、ラインに近づけば近づくほど、どんどん評価は上がっていくはずです。でも、現実はラインより上は全て“無報酬”なので、それならラインより上のポジションはそんなに高評価はされないのだと思います。

逆に、ここを高評価してしまうと、オプションの本質を崩すことになります。オプションの本質とは、「ラインよりも上か?下か?を当てる」というものです。ラインより上でもある程度のお金が得られるなら、それは「ラインよりも上か?下か?を当てるゲーム」とは言えなくなります。これをやってしまうと、FXに近い投資商品のようになってしまいます。

結局、ラインよりも上か?下か?が重要なので、107.050円を下回れば、評価損益というのは、どんどんプラスになっていきます。でも、プラスになるのは、やはり“ラインを下回ってから”なわけです。よって吉田さんが言われていた「ラインは抜けなくても、ラインに近いところまで行けばトータルでプラスになる」という説明は、少し矛盾を感じます。

ちなみに途中で売却する場合の評価損益については、オプション取引の理論モデルのひとつである「ブラック・ショールズモデル」に基づいて算出し、そこにリスクプレミアムをスプレッドとして追加した値となっています。このモデルは、原資産価格、権利行使価格、ボラティリティ(レート変動率)、権利行使期間(取引時間)、短期金利が変数となっているので、毎回、上記のような結果になるわけではありません。条件によっては、意外と利益が出たり、逆にもっと利益が出なかったりするでしょう。例えば、同じ価格にしても、ボラティリティが大きければ大きく動く、つまりラインを下抜ける可能性が高くなるので評価損益は上がります。同じ価格にしても、満期までの残り時間が短くなればなるほど評価損益は下がります。

ただ、少なくとも確実に言えることとしては、今回のように「ラインに近いところまで下げてもあまり利益が出ない」という時もあるということです。販売ページに書いてあるように、「毎回、必ずラインに近いところまで行けばトータルでプラスになる」というわけではない、ということです。なので、購入検討中の方は、私がやったように、デモ口座を使って何回か実際に取引してみて、評価損益がどんな感じになるのか?傾向を見てみることをおすすめします。商材は買わなくても、どれくらいラインに近づけば、損益がどうなるか?は、確認できるはずです。

本当に負けないトレードができるのか?については、実際に商材を購入して、しばらく検証してみないとわかりません。いまのところ、近々購入して、そこまでやってみる予定です。ただ、それをやるにしても、全てのサインに対して結果を見ないと正確なパフォーマンスは把握できないので、そこまでやれるかはわかりません。

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