なぜ専門家の為替予想は外れるのかのレビュー


私は商材は、情報商材だけでなく、一般書籍もけっこう購入しているのですが、
今回、「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」という書籍を買ってみて、
著者の「FXは簡単に勝てないので安易に参入すべきでない」という主張について、
かなり共感する部分が多く、シェアすべきと判断したのでレビューしてみたいと思います。

著者の富田公彦さんとは?

元JPモルガンチェース銀行の為替資金本部副本部長。
1982年に同銀行に配属され、以後31年にわたって外国為替市場のフロント業務に従事とのことです。

JPモルガンチェース銀行というと、アメリカでも大手中の大手ですね。
フロント業務ということで、為替の売買に携わられていたのでしょう。
実績としては申し分なく、情報としては、ある程度的を得ていそうです。
そんな方に、「FXは安定して勝てない」と言われると、
現在FXをやっている人や、これからやろうと思っている人にとっては、
とても気になる内容だと思います。

目次とレビュー

序章 FXは資産運用の場ではない


そもそも投資とは、将来資金を増やすことを目的として、現在の資金を投じる行為をいいます。
例えば、このような書籍を買う行為も、将来FXで資金を増やすことを目的として、
現在の資金を投じて、FXに必要な知識を得ようとしているわけなので、投資にあたります。

では、FXは投資となるのでしょうか?
確かに、将来資金を増やすことを目的として、現在の資金を投じる行為ではあります。
ただし、市場全体のお金の額は決まっており、それを市場参加者で奪い合う構図となっています。
つまり、ゼロサムゲームということです。
もっというと、証券会社に手数料を払っている時点で、マイナスサムと言えるでしょう。
つまり、利益を出した人よりも損失を出した人の方が多くなってしまい、
そうなってくると、「そもそも投資が将来お金を増やすことを目的としている」
という投資の概念を満たせない人の方が多数となってしまうわけです。
それなら、FXは投資というよりも、ギャンブルと言った方が近そうです。
株は違いますよね。市場全体でお金が増えることもあるので、株なら投資と呼べそうです。

ちなみにFXでも、「資金管理さえできていればギャンブルでない」という人もいますが、
資金管理を行えば、一発退場を回避できるだけであって、徐々に資金を減らすことは可能です。
結局、市場全体ではマイナスとなることに変わりはないので、
「資金管理さえできていればギャンブルでない」ということにはなりません。

ギャンブルというと、どのような印象があるでしょうか?
お金を減らすイメージ、危険なイメージがないでしょうか?
FXにも、このようなイメージを持つべきです。

本の中では、この点に着目し、FXは資産運用の場ではなく、
「通貨と通貨との交換比率に賭ける鉄火場」であると述べられています。
鉄火場とは、ばくち場、つまりギャンブルということです。
そして、「証券会社の「気軽にFX」というCMに言葉を失った」
「「気軽に死んで来なさい、骨は拾ってあげますよ」とでも言うのか」との記載がありました。
この点には、確かにそうだな、と、かなり同感しました。
これは情報商材にも言えることですね。
「FXは初心者でも簡単にサインに従ってトレードするだけで勝てる」
というようなキャッチフレーズをよく見かけますので。

第1章 個人投資家には常に自腹を切るリスクがあることを忘れるな


個人投資家は、自分のお金で取引しなければならない。
一方で、金融機関等に属して取引するプロは、他人のお金で取引しているので、
自分のお金で取引する個人投資家よりも、メンタル面で優位にある、という内容です。

FXにおいて、メンタル面はかなり重要な要素となっています。
FXにおいてメンタルがマイナス作用を与える例としてよく言われるのが、
利益は早く確定させ、損失は引き延ばしてしまう、プロスペクト理論ですね。

第2章 そもそも真っ当な相場予想はない!つまり個人投資家に届くはずがない

株価が「予想株価」と呼ばれる、その時点で妥当と考えられる株価を算出する理論があるのに対し、
FXはには、そのような理論がないために、予想が難しくいという内容が語られています。
さらに株価が、その会社の状況により上下するのに対し、
FXは2通貨の交換比率であるため、上下する要素が2つあることが、予想を難しくしているという内容です。

タイトルは「個人投資家に」と断定されていましたが、
FXに、妥当と考えられる値を算出する理論がない以上、
相場予想ができないのはプロも同じことです。

第3章 プロがあてにしていないストラテジストの相場予想を個人投資家はなぜあてにするのか


著者が働いていた時代に、まわりの人が経済アナリストの相場予想を使っていなかったという実例と、
では、なぜ経済アナリストの相場予想が使えないのか?について、
いくつかの根拠を元に解説されています。
そして、その根拠から、プロもあてにしないアナリストの相場予想を、
個人投資家もあてにすべきではない、という結論です。

第2章で解説されていた、そもそも的に為替は予想ができない、という内容も、
相場予想が使えない理由にも含まれています。
つまり、予想できない物事を、無理して予想してしまっているので、
当たらない、つまり使えないということです。

第4章 為替の専門家が意図的に流す役に立たない相場見通しの見抜き方


「金利が上がるからドル円も上昇する」というような、相関性を使った予想に対して、
その予想が、おかしな予想である理由を解説されています。

この相関性を使ったやり方については、個人的には一概に否定はできないのかなとも思っています。
確かに、この本に記載されているように、「因果関係のない相関」は使い物になりません。
ただ、因果関係を含む相関も存在しています。
例えば、「原油が高騰すれば、その産出国である豪ドルが買われる」
これなら因果関係のある相関になるので、使えそうな気もします。

第5章 経験の浅い投資家には劇薬!為替の専門家が仕立て上げる予想ストーリーの読みこなし方


第4章では、主に相関性を使った予想に対し、その予想が無意味であることを述べられていましたが、
この章では、それ以外の内容で、数々の相場予想を掲載し、
それに対してのつっこみが行われているテンデモ予想・実例集です。

私も経済アナリストの予想は、たまに見ますが、
その時には特に違和感もなく聞き流していた内容ですが、
この本のつっこみを見て、よくよく考えてみると、
確かにその予想が、おかしな内容になってしまっているのがわかります。

やはり実例を出して解説されると、説得力があります。
この本を見た後に、アナリストの相場予想を見ると、ちょっと見方が変わってきそうです。

第6章 個人投資家の手元には真っ当な情報は届いていないという残念な事実

金融機関の関係者に入ってくる重要な情報は、個人投資家に入ってくることはない。
また、個人投資家に入ってくる市況情報などは、
ウソのかたまりなので使えない、という内容です。

では、金融機関のディーラーには、どのような重要な情報が届いているのか?
とうところまでの解説は、ありませんでした。
このあたりは、実際にアメリカの大手金融機関で働いていた
著者にしかわからない内容なので、とても興味深いものですが、
過去の内容であっても、機密保持の関係で、書籍での公開は難しいのでしょうね。

第7章 未熟なディーラーが流す「妄想情報」を見抜くコツ


第5章と似た内容で、ディーラーが流す情報について、
それがウソである理由を解説されています。

一例として、ディーラーがよく使っている、
「(○○が買った、○○が売った)という特定の市場参加者を出した情報がなぜウソなのか」
「(利益確定の売り)という情報がなぜウソなのか」という解説があります。

第8章 個人投資家とプロの環境は違いすぎて勝負にならない


金融機関のプロと、個人投資家の環境の違いについて書かれています。
例えば、まず得られる情報の量と質だったり、
取引する環境の違い(例えばプロは複数人で回すので24時間対応できるが、
個人投資家は1人で回すのでそれができない)、などです。

第7章まではアナリスト、ディーラーの予想がウソという内容でしたが、
第8章からは、タイトルの通り、内容が一遍します。

そもそもこの書籍のタイトルは「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」ですが、
これが「個人投資家とプロの環境は違いすぎて勝負にならない」ということと、
どう関係があるのでしょうか?

第9章 「FX必勝法もの」で推奨されるテクニカル分析を、なぜ誰も使わなくなったのか?


テクニカル分析は、外国為替市場のプロの世界では絶滅してしまった、という内容でした。
「テクニカル分析は、過去の推移を確認するための道具であり、将来の動きを予想できない」
というのがテクニカル分析が使えない理由と記載してあります。

例えば、チャートを見て、上昇トレンドを形成し、上げている状態のチャートがあったとします。
それは、過去に上げてきただけであって、将来上げるか?はわからない、ということです。
確かにこの指摘はわかるのですが、では仮に、もう少し上の方に、
レジスタンスラインがあった場合はどうでしょうか?そろそろ反転する可能性がある、
ということが予想でき、これは将来を予想していることになると思います。

第6章のディーラーの予想がウソである点について、
「ヘッジファンド勢の値ごろ感からのドル買いが入り」という情報について、
「そもそもヘッジファンド勢って何でしょう?」
「ヘッジファンドが団体行動をしたのですか?」
というつっこみがされていました。
つまりヘッジファンドの手法は多種多様であるため、
一概に「ヘッジファンド勢・・・」という表記はウソであるいう指摘です。

これは、そっくりそのまま、テクニカル分析の件にも言えないでしょうか。
つまりトレード手法というのは、ヘッジファンドにより多種多様であるということです。
著者の銀行では、テクニカル分析は使っていないかもしれませんが、
他の金融機関では、テクニカル分析を使っているかもしれません。
一例として、先日レビューしたFlash Zone FXの作者であるポールジモンが所属していた、
SMBキャピタルでは、テクニカル分析を使っていましたね。

第10章 これさえ知っておけばヘッジファンドなんて怖くない


これまでの内容と重複になりますが、
よくアナリスト、ディーラーが使う、「ヘッジファンドが○○した」という情報は、
ウソなので、一切気にしなくていい、といった内容です。

この本が最も主張したいことがよくわからなかった

この書籍のタイトルは、「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」ですが、
第8章より、内容的に無関係な方へ進んでいってしまいます。

専門家の為替予想が外れることをテーマにした本なのに、
第7章で「個人投資家とプロの環境は違いすぎて勝負にならない」ことや、
第8章で「テクニカル分析が使えない」ことが出てきたときに、
「あれ?」と、少し戸惑ってしまいました。

この本は、一番伝えたいことは何なのか?
なぜ専門家の為替予想が外れるのか?その理由を説明したいのか?

それとも、プロと個人投資家では、情報の質と量という点で圧倒的な差があり、
個人投資家はF1のレースに一般車で勝負するようなものなので、
気軽にFXをはじめないように、ということを伝えたかったのか?

でも、それなら、専門家の為替予想が外れることの説明は、何か意味があったのか?
このあたりがよくわかりませんでした。

あとがきの部分に、
「FXで億万長者になれる確率は、宝くじにあたるのと似たようなもの」
「FXには近づかないでください。個人投資家もみなさんの来るべきところではありません」
と書かれています。

おそらく、これを一番伝えたかったのではないか?と私は予想します。
ということは、ターゲットは気軽にFXを始めようとしている人のはずです。
それなら、気軽にFXをはじめようとしている人は、どのような手法でトレードしようとするか?
おそらく、テクニカル分析を主としたサイン系商材、自動売買ソフトを選ぶはずです。
まさに、これらのレターは、初心者でも気軽に稼げるという広告で販売しています。
それなら、そこを潰す必要があるのではないでしょうか?

サイン系の情報商材だったり、自動売買ソフトで、簡単にFXで稼げないことを、
実際に検証して結果を出すことで、根拠的に説明してあげることにより、
だからFXは簡単に勝てないので気軽に始めるなという帰結に持っていく。
これなら、その本の内容に一貫性があり、すんなり入ってきていたと思います。

ただ、この本の場合、内容の8割が、「アナリストの予想はウソ」という内容です。
でも、「FXはアナリストの予想を見て取引すれば、誰でも簡単に勝てるので始めましょう!」
みたいな内容で集客している商品なんて、ほとんどないですよね?

一応テクニカル分析は使えない、と否定はしてあるものの、
そもそも、プロがテクニカル分析を使わない、という内容自体に無理があるように思います。
プロと一括りにして、一概にプロはテクニカル分析は使わない、とは言えないでしょう。
この内容で、FXで簡単に稼ごうと思っている人達に、FXをさせないだけの説得力があるか?
と考えると、おそらく難しいのではないかと思います。
なので、内容に一貫性がなく、とてもふわっとした書籍になってしまっている印象を受けました。

「FXには手を出すな」で、一蹴するものどうなのか

繰り返しになりますが、あとがきの部分に、
「FXで億万長者になれる確率は、宝くじにあたるのと似たようなもの」
「FXには近づかないでください。個人投資家もみなさんの来るべきところではありません」
と書かれています。

この主張については、ちょっと行き過ぎている主張のようにも思えます。

確かに、ほとんど勉強も検証もせず、どうやれば勝てるのか?を、
自分の頭で一切考えない場合、勝つのはかなり難しいと思います。

しかし、基本的な内容を勉強したり、
価格はどのような理屈で動いているのか?などを自分で考えたりして、
勝てるスキルを習得できれば、安定して勝つことは可能だと思います。

労力的にも、クリック1つで稼げるわけなので、最小限の労力で稼げます。

さらに一度勝てるスキルを身に付けてしまえば、相場の仕組みが大きく変わらない限り、
長期的に稼げるわけなので、取り組んでみる価値は十分あると思います。

私は上記のようなやり方で、FXの根本のを元に、筋道を立てて考えて手法を確立していますが、
現在は安定して勝てています。
以下の通り、「最初に口座を1つに決めて、その口座のトータル損益を毎月報告する」
という、不正が不可能なやり方で、信頼度の高い実績を公開しています。
>>管理人のFX月間成績報告

ただ、ここまで来るのに、正直かなりきつかったです。
たくさん負けもしましたし、何が正解なのか?悩んだ時期も、かなりありました。

なので、中途半端なやる気しかない人は、おそらく勝てるようにならないので、
FXに手を出すべきではないと思います。

絶対に勝つというやる気があり、勉強時間も、1日何時間も使える人のみ、
勉強してみる価値があるように思います。

ただ、ここまでのやる気を持つ人は、ほとんどいないと思います。
仕事から帰宅後、FXを5時間勉強し、次の日も少ない睡眠時間でまた仕事に行く、
という毎日を何年も続けることができるのか?ということです。
おそらくほとんどの人ができないはずです。

なので、「FX自体に手を出すな」というのも、間違いではないのかもしれません。
ただ、中には極少数ですが、大きなモチベーションを持っている人もいるわけで、
その人達にも「FXは勝てないのでやるな」というのは、
チャンスを奪ってしまうことになりかねないため、
私は「やる気がある人は、やってみてください」とアドバイスしています。

FXを甘く考えている人には是非読んでもらいたい内容

ここまで否定的な意見を書いてきましたが、
著者の「FXには手を出すべきではない」という意見には、同感であり、
私も、証券会社のCMや情報商材が「FXは誰にも簡単に勝てる」
で集客しているのは、かなり悪だと思っています。

この点を指摘してくれている書籍は、おそらくこの本だけです。
なので、ちょっと内容に一貫性がない点がいまいちなのですが、
FXを甘く見ている人には、是非読んでいただきたい内容です。

FXで初心者でも簡単に勝てるわけがないので、
・気軽にFXを始めようとしている
・簡単にFXで勝てると言われて始めたのに、なかなか勝てない
・誰でも簡単にFXで勝てる、という旨の商材を買おうと思っている
こういった方は、FXで何百万、何千万という損失を出す前に、是非一度読んでみてください。

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