イサムデルタFXのレビュー


ゴールデンスパイダーFX、パラダイムトレーダーFXで有名な、イサムさんの商材です。 手法としては、これまでと似たような内容で、トレンドラインを重視してトレードする手法です。

商材名:イサムデルタFX
販売ページ:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

実績の信頼度は低いが、他商材よりはマシか

まず、最重要となる実績についてですが、販売ページを見てみると、以下のようなイサムデルタFXを使ってトレードしたとされる実績が掲載されています。しかし、このような画像は、画像作成スキルさえある人なら、誰でも好きなように作り放題なので、実績の信頼度としては極めて低いと言えます。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

ただ、これ以外にも実績は掲載されており、下の画像のように、モニター実践者7人のトレード履歴が掲載されています。これについては、実際にトレードした履歴なので、ある程度は信頼できると思います。Closed P/Lは決済した損益で、これが825707円となっているため、82万円の利益が出たことは確かです。また、その下にはOpen Tradesもあり、これは保有中のポジションになりますが、これが0なので、含み損を塩漬けしているということもありません。つまりこのトレード履歴はある程度信頼できます。


引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

ただ、まず気になるのが、トレード数の少なさです。モニター実践者7人のトレード回数としては、太田大輔さんの履歴が39回、佐藤直美さんの履歴が59回、山本清さんの履歴が66回、大橋健太さんの履歴が48回、名倉健一さんの履歴が57回、岸本誠さんの履歴が42回、佐藤明日香さんの履歴が51回で、7人分合計しても362回の実績しかありません。

結局FXは確率論なので、正確なパフォーマンスを把握するには、ある程度の数をこなす必要があります。例えば2人でじゃんけんをした時に勝つ確率は1/3ですが、それなら9回じゃんけんをすれば3回勝つか?というと、そうならないことが多いと思います。運よく勝ちが続く時もあれば、負けが続く時もあるでしょう。ただ、これを1万回やれば、勝率は1/3に近づいてきます。なので、362回のトレードを実績とするというのは、ちょっと少ないと思います。

もっと言えば、この実績は、所詮後出しにすぎません。ということは、以下で書いている「どのトレード結果を出すか?」の後出しによる実績の捏造も可能なわけです。
参考:「後出しじゃんけん」でよければ、実績の捏造(ねつぞう)は簡単

前述の通り、結局FXは確率論なので、たまたま勝ちが続く時もあるわけで、後出しでよければ、「たまたま勝ちが続いたところ」だけを、後から選んで公開すれば、実績の捏造はとても簡単にできます。例えば、この実践者達が、2017年9月からトレードを開始し、2018年1月まで負け続け、2018年2月でやっとたまたま勝てて、そこだけを実績としている可能性があるわけです。

今回の実績は、7人分の履歴がありますが、トレード期間としては、2018年2月5日~3月20日前後で7人とも一致しています。となれば、同じ手法でトレードしているわけなので、「たまたま勝てた期間」というのは、ある程度一致するはずです。今回の手法はトレンドフォロー系手法なので、ある月がもみあい相場なら7人とも負けるでしょうし、ある月がトレンド相場なら7人とも勝つでしょう。こう考えると、期間が一致してしまっている以上、「実質1人分の実績しかない」と考えてもいいと思います。

では、どうやれば「どのトレード結果を出すか?」の後出しを否定できるかというと、まずは口座情報を先に出し、それからトレードして、その結果どうなったのか?を公開すればいいわけです。私はこのやり方で実績を公開しています。
参考:管理人のFX月間成績報告※4月1日更新

ここまでやれば完璧なのですが、ただ、これはできないにしても、じゃんけんの例の通り、トレード数が多ければ、本来の理論値通りの確率に近づくので、信頼できる実績になってきます。例えば、「1万回トレードして1000万円勝てた」と言えば、だれも「たまたま勝てたんじゃない?」とは思わないでしょう。しかし、「10回トレードして1万円勝てた」と言えば、「たまたま勝ったんじゃない?いつか負けるよ」と私なら思います。なのでベストなのは後出しをしない。それができないなら、せめてある程度のトレード数の履歴がほしいわけです。

あともう1つ言えるのが、上記トレード履歴は、本口座のトレード履歴なのか?それともデモ口座のトレード履歴なのか?の区別ができません。つまりデモ口座のトレード履歴である可能性もあるということです。デモ口座の場合、懸念されるのが、以下で書いている「口座の後出し」による実績の捏造です。
参考:「後出しじゃんけん」でよければ、実績の捏造(ねつぞう)は簡単

リアル口座なら、実際にお金も必要だし、さらにリアル口座は1人1つしか作れないので、たくさんの口座を用意することはできません。しかし、デモ口座であれば、お金もいらず、個人情報も適当で作れるので、口座を複数作ることが可能です。つまり「たくさんの口座でトレードし、たまたま勝てた口座を後から選ぶ」という捏造が行いやすいわけです。

間違ってほしくないのが、「このようなやり方でイサムさんが実績を捏造している!」と言っているわけではありません。ただ、あくまでこの実績なら、紹介したやり方で捏造が簡単にできてしまうため、実績の信頼度としては低いと考えざるを得ない、ということです。

ただ、他の商材と比べると、例えば先日レビューした凄技!バイナリーは、1日単位の履歴を実績としてしまっているわけで、これら商材と比較すると、362回のトレード履歴というのは、信頼度がはるかに高いのは言うまでもありません。現状販売されている他の商材と比べると、まぁまぁ実績の信頼度は高い方だとは思います。

トレード手法について

今回の商材名は、イサムデルタFXとなっていますが、デルタとは「三角持ち合い」からきているようです。下の画像を見ても、そのように書いてあります。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

DeltaLineL:相場の対局を予想するためのトレンドライン
DeltaLineS:小さな値動きにも敏感に反応するトレンドライン
DeltaEV:青は上昇中、赤は下降中を示すサイン
DeltaSign:利益が取れるポイントを矢印で表示する

DeltaLineL/Sのトレンドラインについては、基本的な考え方としては、ライントレードと何ら変わりありません。単純にラインが斜めになっただけのことです。なので使い方としてはトレンドラインを背に逆張りでエントリーしたり、もしくはラインを抜ければブレイクで抜けた方にポジションを持つ、というやり方になります。

DeltaEVについては、販売ページを見ると、下の画像のように「デルタEVを使うことで直近の市場の流れを読むことができ、その波にのって現在の方向性を瞬時に理解できる」という解説があります。「市場の流れを読んでその波に乗る」ということからもわかる通り、「直近の市場の流れに順張りする」ために使います。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

DeltaSignについても、ある程度上げれば買いサインが出るし、ある程度下げれば売りサインがでるので、結局のところ「直近の市場の流れに順張りする」ために使います。

「直近の市場の流れに順張りする」とだけ言えば、もう経験豊富な方なら、どのような傾向になるか?わかると思います。ずばり「トレンド相場では勝てるけど、レンジ相場では負けを量産する」ということです。負けパターンとしては、「直近の流れが上昇になったので買ったら、その流れが継続せずに反転下降してきた」というパターンです。順張りでエントリーしていれば、よくあることだと思います。例えば下の画像の赤丸部のようなところです。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

矢印だけでエントリーするなら、けっこう負けを量産しそうなサインの発生状況になっています。そしてこのようなもみあい部での負けを回避し、直近の流れが継続するようなサインのみエントリーするために、大小のトレンドラインや、DeltaEVの幅なんかを判断材料として使うわけですが、これらがいかに機能するか?が、この手法が勝てるか?のキーになってくるでしょう。

トレンドラインは、本当に合理的な指標なのか?

イサムさんは、トレンドラインをよく使う人だと認識していて、例えば以前に販売されていたゴールデンスパーダーFXも、トレンドラインを使ったトレード手法でした。

商材をたくさん売ろうと思うと、手を変え品を変え、様々な手法の商材を販売する方もいますが、イサムさんはそうではなく、自信が昔から使い続けているトレンドラインの手法に一貫して商材を出されており、この点では好感が持てます。

ただ、この点は好印象なのですが、個人的には、“いつでもどこでもトレンドラインのみに執着する”というのは、あまり好きにはなれません。

販売ページを見ると、以下のような文言が掲載されています。

「トレンドライン」とは、ローソク足の高値同士orローソク足の安値同士を結んだ線のことで、相場の流れを知るためのツールとして、FX以外でも、テクニカル分析の基本として広く活用されています。相場の世界では、買いと売りの多数決で次の値が決まるので、共通認識としての「節目」を可視化することは極めて重要なんです。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

「相場の世界では、買いと売りの多数決で次の値が決まるので、共通認識としての「節目」を可視化することは極めて重要なんです。」という部分は、私も共感できます。ただ、共通認識としての「節目」を可視化する具体的判断材料が毎回トレンドラインか?と言われると、それはナンセンスだと思います。

トレンドラインを、共通で「節目」と認識するのに重要なのは、誰が見ても認識しやすい山や谷でラインが引けるか?ということです。わかりにくければわかりにくいほど、そこにラインを引く人は少数派になるので、共通で節目を認識できなくなります。

誰が見ても認識しやすいトレンドラインの条件としては、以下の2つが重要になると私は考えています。
①山や谷が、遠目からでもしっかりと確認できるか?
②山や谷が、綺麗に水平もしくは斜めに一致しているか?

2つの条件を満たせば、大多数がそのラインを認識しやすく、共通で節目と認識されるでしょう。しかし、上記2つのポイントを満たしていない場合だって当然あります。そういう時でも「トレンドラインは極めて重要だ!」という頭になってしまっていては、認識しにくくても強引にでもトレンドラインを引いて、無理やり使ってしまうわけです。

例えば下のチャートは、この記事を書いている2018年4月18日時点でのユーロドル1時間足チャートです。赤丸部の谷が、谷として遠目からでも認識しやすく、また斜めのラインとしても綺麗に一致しているので、この上昇トレンドラインを意識していたトレーダーは多かったように思います。このようなラインなら、ぜんぜん使って問題ないわけです。

では、販売ページに掲載されている下のチャートの水色の点線のトレンドラインはどうでしょうか?おそらく赤矢印の下髭で引いているのだと思いますが、こんなに見にくい安値を意識しているトレーダーなんて、ほとんどいないと思います。現にその後ラインを何事もなかったかのように、ほとんど止まることなく下抜けています。つまりこのトレンドラインを引くトレーダーは少数派です。となれば、共通で節目と認識されているとは言えません。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

これ以外のラインを見ても、販売ページに掲載されているチャートに引かれたラインは、あまり綺麗に引けるラインとは言えないものがけっこう多いと思います。これは、「いつでもどこでもトレンドラインに頼る」という思考が生み出した弊害だと思います。

結局、ライントレードをはじめとして、他にもダブルトップやヘッドショルダーなど、“チャートの見た目”を手掛かりに分析する手法は、“他のトレーダー達が、それをどう見ているか?”が重要です。そして、トレーダー達というのは、もちろん人間です。それなら、これら人間達がどう考えるか?は、同じ人間にしかわからないのかもしれません。つまり“意識されやすいラインをシステムに引かせる”というのは、難しいのかもしれません。システムが人間の思考を理解した上で、ラインを引くのであればいいんでしょうけど。

販売ページには、下のような文言が掲載されていますが、「勝ち組トレーダーだけが知っている急所を押えた線」というのは、私は存在しないと思っています。

本気でFXで稼ぎたいなら、まずは正しい場所にトレンドラインをしっかりと引くべきなのです。勝ち組トレーダーだけが知っている急所を押さえて「線」を引くことができれば、無駄にポジションを持ってしまう、いわゆる「ポジポジ病」も未然に防ぐことができますし、なにより利益の効率が段違いです。

引用:http://isamu-delta.com/sl/i_delta/index.php

なぜなら、共通で節目を認識するには、“認識しやすい”というのが大前提だからです。この点で考えると、むしろFX熟練者より初心者の方が、正しいトレンドラインを引けるのかもしれません。例えば、何もしらない子供にチャートを見せて、「どこかに山は見えるかな?」と質問し、子供が答えた山というのが正しい山であり、その山で引いたトレンドラインが正しいトレンドラインと言えます。なぜなら、何も知らない子供でも認識できる山なのであれば、大多数が認識できているはずだからです。

“勝ち組トレーダーだけが知っている急所”では、市場参加者が共通認識することはできませんよね?勝ち組トレーダー“だけ”なので、むしろマイノリティーな認識になってしまうと思います。ここの矛盾に気づくべきです。

“勝ち組トレーダーだけが知っている急所”と言われると、「勝てている人は、そのような秘密の手法で勝ってるんだ。私が勝てないのは秘密の手法を知らないからであり、それを知れば勝てるようになるんだ」と思ってしまうと思います。ただし、イサムさんも言われている通り、相場の世界では、買いと売りの多数決で次の値が決まります。この大前提がわかっていれば、“秘密の手法”=“少数派”となってしまうため、秘密の手法では勝てないことはわかると思います。

「私が勝てないのは秘密の手法を知らないから」と思ってしまうと、手法探しの旅に出てしまいます。次から次に商材を買いあさり、存在もしていない秘密の手法を探すことになってしまいます。しかし、勝てないのは秘密の手法を知らないからではありません。単純に王道手法の勉強不足、つまり努力不足です。

私は現在FXを収入の柱としていますが、誰もが知らない自分だけの秘密の手法でトレードしているわけではありません。むしろ使っているのはほとんどの人が知っているであろう指標ばかりです。そうでないと、“多数派の思考”がわからないからです。

まとめ&今後について

これまでいろいろと述べてきましたが、結局のところ、この手法のパフォーマンスを把握するには、しばらくの間検証してみないとわからないと思います。ここまでやるか?は考え中なのですが、おそらくやらないと思います。

理由として一番大きいのが、やはり冒頭でも書いたように、実績が不十分というのが理由です。というのも、サインを全て拾って、損益を確認するというのは、けっこうな労力がかかります。そしてこの実績では、この労力をかけるモチベーションがわかないわけです。

今回の商材は、裁量判断は必要なく、サインに従ってトレードができるので、EA化が可能です。EAなら最初にセットするだけなので、検証も簡単なのですが、なぜこれを行わないのか?も疑問に思います。EA化すれば、簡単に、そして正確なロジックのパフォーマンスが出ます。それが出るのが怖いのかな?と勘ぐってしまいたくもなります。

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3 件のコメント

  • 5月7日にイサムデルタFX販売頁のコピー、またモニター2名の顔写真がフリー素材であることを明かしたブログのコピー、さらにイサムの前作・前々作の販売頁のコピーなどを持って、最寄りの警察署に行きました。この商材での相談者は私が全国で初めてとのこと。

    1人ではインパクトが弱いと思います。大勢の商材購入者が警察に出向けば、詐欺師イサムをこれ以上のさばらせなくすることが可能になります。

  • デルタFXを購入しました。購入の大きな決め手となったのがモニター実践者のトレード記録です。デルタFXを購入して数十回トレードした今では上記のトレード記録は架空のものであると断言できます。ありえない勝率、ありえない獲得ピプス、全くのデタラメです。

    「初心者は余計なこと考えずにサイン通りやるから」好成績を得られるなんてのも全くのデタラメ。

    サイン通りやったらボロ負けです。損益は必然的にマイナスから始まりますが、プラス転換もままならないトレード続出という有り様です。上昇サインが確定して10分程度経過したら今度は下降サイン出現し、その後確定なんてこともざら。

    「集大成」という謳い文句にもひかれましたが大きな間違いでした。返金するには50ロットの取引が必要。1回0.1ロットが精一杯の状況では諦めるしかありません。

    • ゆべしさん、コメントありがとうございます。個人的に、あのトレード履歴は証券会社のシステムから出力されるものなので、架空のものではないと思っています。ただ、後出しなので、勝てている履歴を出すことは簡単です。

      やはりもみあいで負けてしまいますか。レビューでも書いていますが、今回の手法の一番NGな点としては、「いつでもどこでも強引にラインを引いて使ってしまう」という点にあると思っています。紹介しているユーロドルの1時間足のようなきれいなラインなら、ラインブレイク後の順張りで、そんなに負けを量産しないはずです。しかし、いつでもどこでも強引に引いたラインでは、みんなそんなに意識していないので、ブレイクしたことに優位性はないのかもしれません。

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