なぜ複数通貨ペアを見てトレードしなければ勝てないのか?

先日、現在JFXの社長をされている小林さんが書かれた書籍「インターバンク流FXデイトレ教本」のレビューを行いました。
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手法としては、「チャートと経済情勢を組み合わせて判断する」という内容で、相場の根本から道筋を立てて考えると、とても合理的な手法であると思います。

レビューの最後には、「小林さんの手法を習得してみてください」と書いていましたが、この手法を実践する上で、1つとても大事な内容が抜けていたため、解説しておくので、よければ参考にしてみてください。一応内容は、書籍を購入した方向けに書きますが、購入していない方にも、わかるように書きたいと思います。

ファンダメンタルズ分析をする上で必須となる複数通貨ペア分析

書籍内では、レビューとして、以下のような内容があったと書いていました。

その後、経済情勢とチャートを組み合わせて考えて、直近の相場で、市場参加者の、どのような取引があったのか?を紐どいていく方法が解説されています。ある時の経済情勢と、その時のチャートを出して、「このような経済情勢があって、これを受けてこのような市場参加者の心理があって、その結果このような注文が入ったことにより、このような値動きになった」というような解説です。

書籍内では、「チャートと経済情勢を組み合わせて判断する」という手法の具体的な解説として、1つサンプルチャートを出して、「このような状況により、ドル買いとなった」みたいな解説があります。

ただ、実際にこれを自分でやろうとすると、チャート1つでは、このような判断は不可能です。例えばドル円が上昇していれば、もちろんドル買いでも上昇しますが、円売りでも上昇するからです。ここの判断方法が抜けているので、この内容だけだと実践できないと思います。なので今回は、ここの判断方法を解説したいと思います。

具体例で解説します。以下のチャートは、2018年6月11日(月)頃のドル円5分足チャートです。

まず、この時の経済情勢ですが、状況としては6月12日(火)に、米朝首脳会議がシンガポールで初開催されました。これまで北朝鮮は、何度も核実験やミサイルを発射しており、そのたびに有事の円買いにより、ドル円は売られてきました。これが、米朝首脳会議が開催されるということは、両国が仲良くやろうと歩みよったわけなので、それなら有事の円買いと逆のことが起きる、つまりリスク選好で安心通貨の円は売られると予想できます。

米朝首脳会議の開催にあたっては、トランプ大統領は、5月下旬に行われた事前事務協議での北朝鮮側の態度にいらだち、会議の中止を表明したりして、会談が本当に行われるのか?わからない状況でした。ちなみに会談中止=地政学リスク継続なので、会談中止を表明した時は円は買われていました。

そんな中、両首脳は6月10日(日)シンガポール入りし、これで会談の開催がほぼ現実的になりました。なので私は、週初めの11日(月)の早朝の時点でリスク選好の円売りを予想し、ドル円を買いたいと考えていました。

ただ、これはあくまで予想にしかすぎず、実際にエントリーするには、本当に円が売られるのか?事実確認が必要となります。そして結論から言うと、この円売りの事実確認を行うために、複数通貨ペアを見ることが必要となります。

今回の場合、ドル円チャートを見ると、赤線部の11時45分に大きな上昇となっています。ただ、ドル円というのは、ドルが買われても上昇しますし、円が売られても上昇します。今回私は、円売りを予想しているため、ドル円の上昇が、円売りによる上昇である必要があり、これが確認できて、初めて予想が事実となり、その後でトレードができるわけです。

これを確認するには、他のドルストレートとクロス円チャートを見る必要があります。

もし仮に11時45分の上昇が、ドル買いによる上昇なのであれば、全てのドルストレートが下落(ドル円のみ上昇)しているはずです。逆にもし仮に11時45分の上昇が、円売りによる上昇なのであれば、全てのクロス円が上昇しているはずです。

今回は、他のドルストレートを見ると、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル米ドルは値動きがありませんが、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円は上昇していることから、11時45分の上昇は、円売りによる上昇だったことがわかります。よって、円売りになるかもしれないという予想が事実になったわけなので、その後にドル円を買いエントリーしています。

もしこれが、ドル買いによる上昇なのであれば、円売りという予想が事実になったわけではないので、いくらドル円が上昇したと言っても買いエントリーはできません。

ちなみにこれは、できあがったチャートを見て、後出しで解説しているのではなく、11日の早朝の時点で今回の戦略を友人にLINEしていて、特典ではそのキャプチャを公開しています。また、特典のトレード解説では、実際に11日の昼頃にドル円の買い注文を行ったトレード履歴を公開しています。ちなみに特典は以下になります。
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ちなみに小林さんの書籍の内容だと、今回の11日の月曜日の状況というのは、75ページのパターンBに該当します。書籍内では、A、B、C、Dの4つのパターンが解説されていましたが、私は一番勝ちやすいのは今回のようなパターンB(売りで考えるならパターンD)だと考えています。現に私が利益を出している実績は、ほとんどがパターンBでエントリーした結果です。

よくありがちな失敗例として、これは私の友人もそうだったのですが、12日の会談の結果を見て、それからエントリーしようと考えている人が多いです。しかし、もうそこは遅いわけで、事実12日はほとんど値動きはありませんでした。相場は常に未来を先読みして動いています。

経済情勢は見なくても、売買状況の詳細を把握することは重要

前述では、ファンダメンタルズ分析をやる場合に、複数通貨ペアを見ることが必要と書きましたが、では、ファンダメンタルズ分析はせず、チャート分析のみでトレードする場合は、複数通貨ペアを見る必要がないか?というと、そういうわけでもありません。

具体例で解説します。以下はこの記事を書いている、2018年6月29日のドル円5分足チャートです。

赤線部の11時35分の値動きを見ると、陰線陽線が連続するもみあい中で、直近からとくに目立った状況の変化はないように見えますが、はたしてそうなのでしょうか?他の通貨ペアも見てみます。

以下は同時刻のドルストレートとクロス円チャートになります。

まず、他のドルストレートのユーロドル、ポンドドル、豪ドル米ドルを見ると、11時35分に大きく上昇していることがわかります。全てのドルストレートで上昇しているため、この上昇はドル売り起因であることがわかります。

次に他のクロス円チャートのユーロ円、ポンド円、豪ドル円を見ると、これも11時45分に大きく上昇していることがわかります。全てのクロス円チャートで上昇しているため、この上昇は円売り起因であることがわかります。

つまり、ドル円は、まったく同じタイミングに、ドル売りと円売りが入ったため、ほとんど動かなかったということです。ドル円だけ見ていれば、もみあい継続中で、相場的には何も変化がなかったように見えます。しかし、実際は、大きなドル売りと円売りが入っているわけなので、相場状況としては、明らかに変化しているわけです。

よくありがちな商材で、1つの通貨ペアに、RSIなどのインジケータを入れ、これでレンジか?を判断してトレードする商材があります。例えばFX-JINさんの恋スキャFXのレンジ対応ロジックや、FX-Katsuさんの秒速スキャルFX、プライス乖離FXなんかがぱっと思いつきます。
>>秒速スキャルFXのレビュー
>>恋スキャFXビクトリーDX完全版のレビュー
>>プライス乖離FXのレビュー

この手法については、上記商材のレビューでも書いていますが、考え方としては、1つの通貨ペアにRSIなどのインジケータを導入して、今の相場がレンジか?を判断し、レンジと判断した場合は、レンジ上限、下限から、レンジ内に戻る動きを狙って、逆張りでエントリーする手法になります。つまり、これはレンジが今後も継続することを前提としたトレードだということです。基本的にインジケータベースのトレードは、これまでの相場が継続することを前提としたトレードになります。例えばMAが右肩上がりだから買うという行為も、これまでの上昇相場が継続することを前提としたトレードですよね。

では、上記で解説したドル売りと円売りが同時に入った場合は、どうでしょうか?上記でも解説した通り、この局面は、ドル円チャートだけ見ていれば、相場的には何も変化していないように見えるので、今後もレンジが継続することを前提とし、レンジ上限からドル円を売るという選択をするかもしれません。しかし、実際は大きなドル売りと円売りが入っているわけで、相場状況としては明らかに変化しています。

相場状況が明らかに変化しているのに、「これまでの相場が継続すること」を前提としてトレードすれば、負けるに決まっています。現に上記で出しているドル円チャートも、11時45分以降、もみあいを上にブレイクしています。

今回はわかりやすいように、双方とも売りが入った場合を例に上げて解説しましたが、基本的にこの考え方は、どのような相場状況でも必要です。これをやらないと、個々の通貨の値動き状況を把握できないからです。

例えばトレンド相場の場合でも、仮にドル円が上昇していたとしても、
・ドル買いのみで上昇している場合
・円売りのみで上昇している場合
・大きなドル買いと小さな円買いで上昇している場合
・小さなドル売りと大きな円売りで上昇している場合
・ドル買い円売りで上昇している場合
など、様々な状況が考えられます。状況が様々なのであれば、それに合わせてトレード戦略も変えなければ、勝てないのは当然です。

私は経済情勢も見て、さらに複数通貨ペアも見て、個々の値動きを把握してトレードしています。これに比べ、経済情勢も見ず、複数通貨ペアも見ないというのは、いかに何も考えずにトレードしているか?がわかると思います。

どの通貨ペアを監視する?

複数通貨ペアを見るといっても、それならどの通貨ペアを見ればいいのか?と思われると思います。

基本的な考え方としては、そもそもFXは注文数の多数決で動いているわけなので、この大前提がある場合、取引高が多い通貨ペアの値動きを優先して考えなければなりません。

下記は、通貨別の取引規模のシェアになります。この順位が高い順番が、見る必要性が高い順番ということになります。あまりたくさん見すぎてもチャートがとても多くなってしまうので、私は上位4つくらいを見ています。

国際決済銀行(BIS)は、2016年に1日当たりの外国為替の取引額の統計を公表している[1]。通貨別の外国為替世界シェアでは現在もアメリカドルが圧倒的な取引量を誇っている。上位10ヶ国は以下の通りである。


引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E7%82%BA%E6%9B%BF%E5%B8%82%E5%A0%B4

なので、例えばドル円とトレードしようと思えば、ドル買いか?ドル売りか?を判断するために、ユーロドル、ドル円、ポンドドル、豪ドル米ドルの4つを見て、円買いか?円売りか?を判断するために、ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円の4つを見るということになります。

つまり、1つの通貨ペアを取引きしようと思えば、片側4通貨ペア×2で、合計8つの通貨ペアを見なければならないということです。

自分で攻略法を考えなければ、いつまでたっても勝てない

これまで解説してきたように、経済情勢をトレードに生かそうと思えば、個々の通貨の値動きを把握することは必須になります。例えば「ドル円が上昇した」という情報だけでは、ドルが買われて上昇したのか?円が売られて上昇したのか?わかりませんよね。

「米朝首脳会談の開催にあたり、リスク選好で円が売られた」というように、個々の通貨の値動きを把握して、はじめて直近の相場で何が起きたのか?が鮮明になるわけです。

しかし、現状FXをやっているほぼ全ての人は、個々の通貨を見るという発想はなく、まるでドル円を1つの相場のように考えて、ドル円チャートだけを見て、今後を予想しようとしています。なので、複数通貨ペアを見て、個々の通貨の値動きを紐どくというやり方は、今回この記事を読んで、初めて知る人がほとんどだと思います。

なぜ、このような状況になってしまっているかというと、おそらくチャート分析のみでのトレードを教えられているからだと思います。現状、販売されているほぼ全ての商材は、RSIやMAなどのテクニカル分析を組み合わせてロジックを作り、これでトレードさせるものがほとんどです。この場合、個々の値動きを分析する必要はなく、ドル円の値動きだけでトレードができます。例えば移動平均線が右肩上がりだから買う、という手法なら、ドル円のMAを見るだけでトレードができてしまうわけです。しかし、これは論理的な手法ではないため、これで勝てないことは、情報商材のほぼ全ての実績の信頼度が低いことが物語っています。

ネット上の情報で考えても、「複数通貨ペア」で検索してみると、複数通貨ペアを見てトレードチャンスを増やそうというものや、複数通貨ペアを見て通貨の強弱を利用するという情報しかありません。通貨の強弱については、関野さんの商材でも解説されていますが、強い通貨と弱い通貨を選び、できるだけトレンドが出ている通貨ペアを選ぶというだけの手法であり、私がやっているように経済情勢をひも解くために複数通貨ペアを見ようというものではありません。

つまり、現状の情報商材、ネット上の情報では、相場の原則を元にして、合理的なトレードを学ぶことはできないということです。それならFXで勝ちたいなら、誰かから学ぼうとするのではなく、自分の頭で考えて、攻略する方法を考え出さなければならない、ということです。

1つ、荒療治にはなりますが、自分の頭で考える、ということをやる上で、これを実践するのにいい方法があります。現在FXを勉強中の人は、実際にお金を使ってトレードしていない人もいると思います。初心者がトレードしても負けるので、まずはデモから始めるべきと言う人も多いです。ただ、“自分の頭で考える”ということをやろうと思えば、少額でいいので、実際にお金を使って取引してみるのもアリです。

なぜなら、お金がかかっているのか?かかっていないか?によって、今の相場では何が起きているのか?それならどうすれば勝てるのか?ということを考える真剣度合いが大きく異なるからです。

ただチャートを眺めているだけでは、今の相場で何が起きているのか?いまいち真剣に考えようとはしません。しかし、実際に自分のお金がかかっていれば、「なぜ今上昇したのか?」というように、現在の相場で何が起きているのか?真剣に紐どこうとするはずです。私は、この状態にある中で、自分の手法というのをいくつも考え付きました。

今回解説した内容は、私が常日頃から重要だと言っている、「根本を元に道筋を立てて考える」ということをやれば、ある程度早期に複数通貨ペアを見なければならないという手法には行き着くはずです。しかし、全てを情報商材やネット上の情報に頼り、誰かから学びたいと他力本願になっている人は、これまでどんなに長い時間勉強しても、合理的なトレードはできるようになっていないと思います。

正解を知っている人がいないわけではないと思います。おそらく勝っているトレーダーは、今回話した内容はみんなやっていると思います。ただ、それを表に出さないだけです。つまりFXで勝っていて、さらに情報発信もやる、という人がいないわけです。そもそもFXで稼げていれば、他のことは一切やる必要がないわけなので、情報発信もやる必要はないでしょう。なので、情報発信をしている人=勝てていない人、と考える方がつじつまが合います。

もちろんこれは私にも言えることですが、私は信頼度の高い実績を公開しています。ちなみに私は、たまたまビッグワードドメインを入手できたため、せっかくだからという理由でブログをやっています。おそらくこのドメインを入手できていなければ、ブログはやっていません。本当に勝てている人が情報発信をしていないなら、自分の頭で考えて、切り開いていくしかありません。

当サイトは“本当に勝てる商材”がわかるレビューサイトです
私は「最初に口座を1つに決めて、その口座のトータル損益を毎月報告する」という、後出しによる不正が不可能なやり方で、トレード実績を公開しています。勝てる人でないと「その商材が、本当に勝てそうなのか?」の判断はできません。本当に勝てる商材を知りたい方は、実績ある当サイトを参考にしてください。
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