パターンを覚えるだけで勝率7割超! FXチャートの読み方 〜欧米投資家が好んで使うプライスアクションの教科書のレビュー

今回レビューする書籍は、2018年8月31日に販売された書籍で、現在amazonの「債券・為替・外貨預金」カテゴリーで売れ筋1位の書籍です。現在注目されている書籍であるため、レビューしたいと思います。
>>パターンを覚えるだけで勝率7割超! FXチャートの読み方

著者は陳満咲杜さんです。この方は、FXの書籍としては、けっこう有名な書籍「FX最強チャート GMMAの真実」の著者でもあります。ちなみに、この書籍は現在amazonで無料でダウンロードできるようです。
>>FX最強チャート GMMAの真実

著者の実績は不明

今回の書籍の著者は、陳満咲杜さんになりますが、調べてみたところ、この方は信頼度の高いトレード実績を公開されている、という情報は得られませんでした。書籍内でも、自身の実績については、一切書かれていません。

実績がわからないということは、その人がFXで勝てているか?が、わからないということです。本人が勝てているのか?がわからなければ、その人が教える手法で勝てるのか?もわからない、ということになります。

なので、書籍で書かれている内容は、あくまで自分のトレードに取り入れるか?の候補という位置づけにすぎず、その内容を取り入れるか?については、自分で検証したりして、その手法の優位性を判断しなければなりません。これはかなり面倒なので、著者の実績がない時点で、その書籍の評価というのは、下げざるを得ません。

先日紹介したJFX社長の小林さんは、自身の配信内容を星取り表にまとめ、実績として公開されていました。実績があれば、教えられた内容に優位性があると考えられるため、これなら教えられた内容を実践し、自分も勝てる可能性があります。
>>インターバンク流FXデイトレ教本のレビュー

私も、「最初に口座を1つに決めて、その口座のトータル損益を毎月報告する」という、後出しによる不正がができないやり方で、信頼度の高い実績を公開しています。
>>管理人のFX月間成績報告

今回の書籍は、現在amazon売れ筋1位の書籍のようですが、私はこのような実績が不明の著者の書籍が、なぜこんなに売れるのか?理解できません。その人が勝てている証拠があるからこそ、「その人から教わりたい」と思うのではないのでしょうか?勝てているか?がわからない人からは、私はFXを教えてほしいとは思いません。

教えを受ける側の身としては、信頼度の高い実績を提示してくれないと、その内容を信じていいのか?わかりません。なので販売者の方には、自身の手法を説明する前に、まずは信頼度の高い実績を提示してほしいと思います。まずは実績を公開し、自身の手法が勝てる手法であることを説明した上で、「ではこの手法を教えましょう」というのが、正しい流れだと思います。

書籍内容のレビュー

序章 トレンドが形成される背景とは?

この章では、まず最初に、なぜファンダメンタルズ分析ではなく、テクニカル分析に優位性があるのか?について書かれていますが、この内容については、私はいまいち納得することができませんでした。

ファンダメンタルズ分析が使えない根拠としては、「価格の値動きをファンダメンタルズで説明することはできない」と書かれていますが、そのようなことは一切ありません。

もちろん、一概に良い材料が出たから買われる、悪い材料が出たから売られる、というわけではありません。これは、その材料が、事前にどの程度予想されていたのか?と、売り買いのポジション状況によって大きく変わります。

例えば、良い材料が出ても、それが事前に予想できていたことなのであれば、その予想を受けて既に買われているわけなので、材料が出た直後は、利益確定の売りが出ることがあります。この場合、良い材料が出たのに下げることになります。

こういうのがわかっていないと、「価格の値動きをファンダメンタルズで説明できない」という思考になるのだと思いますが、しかし、事前予想のされ具合も考慮して判断できていれば、価格の値動きというのはファンダメンタルズで説明がつきます。

現在、市場はアメリカと中国の貿易摩擦がテーマとなっています。基本的に貿易摩擦が悪化すれば、豪ドルは売られます。これはオーストラリアの最大の貿易相手国が中国だからです。

しかし、貿易摩擦を悪化させる材料が出れば、毎回同じ値幅だけ下落するわけではありません。最初の方は貿易摩擦など予想できていないので、価格は大きく反応しますが、徐々にそれらニュースを受けて今後貿易摩擦が悪化することを予想して売られるので、徐々に貿易摩擦を悪化させる材料が出ても「織り込み済み」で、反応が鈍くなります。

以下は豪ドル円の9月26日現在の日足チャートです。

9月24日は、米国が中国製品約2000億ドル相当の関税を発動し、同日中国も600億ドルの報復関税を発動しました。材料的には、貿易摩擦を悪化させる材料でしたが、9月24日は小さな陰線となっており、そんなに豪ドルは売られていません。売られなかった理由は、この内容は事前に告知されており、既に売られていたからです。

しかし、このような事前の状況を把握できていなければ、「なぜ悪材料が出たのに下げないのか?ファンダメンタルズで説明がつかないじゃないか」という思考になってしまうわけです。しかし、事前の状況を把握できていれば、価格の値動きをファンダメンタルズで説明することは可能です。

逆に言うと、経済情勢と、それに対する値動きを紐づけて考えないと、今の相場で何が起きているのか?を把握することはできません。チャート分析だけでは、圧倒的に情報不足です。今の相場で起きていることが把握できないと、将来の値動きを予想することもできません。



その後、テクニカル分析に優位性がある根拠として、トレンドフォローの優位性についての解説がありました。トレンドフォローに優位性がある根拠としては、「市場参加者の心理としては、負け側の損切りを行う人の方が、精神的に追い詰められているため、一気に損切り注文を入れることで大きな動きになるから」という理由でした。

例えば直近が上昇なら、売っている人達が負けていることになります。この人達は、価格が上げれば上げるほど苦しくなり、そしてこの人達が損切りを行うことで、トレンドは継続する、という考え方です。

この考え方は確かに納得できます。ただ、私は一方的にトレンドフォローは、上記優位性のみがあるとは思っておらず、デメリットもあると考えています。

トレンドフォローのデメリットは、「トレンドは出れば出るほど出にくくなる」ということです。例えば直近が大きく上昇した場合、多くの人が買い済みと言えます。つまり上げれば上げるほど買い済みの人が増えていくので、それ以降で買う人はどんどんいなくなっていくわけです。

確かに既にポジションを持った人に焦点を当てて考えると、負けている側の方が心理が追い詰められていため、トレンドをフォローする方に優位性があります。しかし、新規注文者に焦点を当てて考えると、逆張りの優位性があるのも事実です。

どちらの優位性の方が強いのか?はたしてトレンドフォローは、逆張りの優位性よりも強く、トレンドフォローをやっていれば勝てるのか?その確証は私にはありません。

また、トレンドフォローの優位性の根拠として、負け側の心理を根拠とされていましたが、私は一概に「含み損を抱えたトレーダー」=「追い詰められている」とは考えられないと思っています。

市場参加者の中には、経済情勢を根拠としてトレードしている人も大勢います。例えば、直近が上昇で、自分は売っていたとします。そしてその後に価格が上昇し、自分のポジションが含み損になったとします。しかし、「経済情勢的に下げるはずだ」と思っていれば、いくら含み損になったとしても、そこまで追い詰められているわけではありません。逆に経済情勢的に買い材料が出れば、かなり追い詰められるでしょう。

負けている人のエントリーの根拠として、経済情勢分析が含まれている以上は、この人達の心理を完全に把握しようと思えば、ファンダメンタルズ分析も必須だと思います。

なので、私は「トレンドフォローだけやっていれば勝てる」とは考えていません。なので今回の手法を勉強し、すぐにリアルのお金をかけてトレードするのではなく、自分で検証を行い、この手法の優位性について検証する必要が出てくるでしょう。

そしてこのような検証作業は、膨大な時間を要するため、やはり最初に述べた通り、自分の主張する手法が優位性があることの保証として、著者の実績がほしいわけです。信頼度の高い実績があれば、このような疑念を抱くことなく、一方的に著者の手法を学び、実践してみようと思えます。

第1章 FXの真実・プライスアクションとは何か?

この章では、具体的なプライスアクションの考え方について、実際のチャートを用いて解説されています。今回の書籍のメインとなる章です。

解説の内容としては、まずはローソク足の形から、市場参加者の損益状況を読み解く考え方が解説されています。例えばピンバーが出た場合、売り手、買い手はそれぞれどのような損益状況なのか?含み損を抱えていて苦しい方はどちらなのか?というような論理的な解説で、ピンバーが反転の示唆になることの解説が行われています。

基本的に、「ピンバー=反転」という考え方は、ある程度相場の経験がある人なら、既に知っている内容だと思います。ただ、一方的に「ピンバー=反転」と押し付けられるのではなく、市場参加者の損益状況を考慮した上で、そう考えることに優位性のある根拠が解説されており、ここまで解説している人はあまりいないので、この内容はよかったです。



その後、「必勝の売買ポイントの解説」という内容で、上記で解説したローソク足の形状が、どのような位置で出れば、どっちの方向にエントリーするのか?という内容で、具体的なトレード手法についての解説があります。例えば、「過去の高値圏まで上昇したところで反転を示唆するピンバーが出れば、トレンド転換しやすいので、ここで売りエントリーし、ストップはここに置く」といった解説です。これは、正直私は納得できませんでした。

このような「高値圏でピンバーが出ればトレンド転換しやすいので逆張りする」という内容を解説している商材やネット上のブログサイトはたくさんあり、私もFXを始めた当初は、この内容を勉強し、その優位性を過去チャートを使い、かなりの時間検証した経験があります。しかし、結果的に「だましが多い」という理由で、これを主としたトレードでは勝てそうにないと結論づけています。

以下はポンドドルの9月20日あたりの15分足チャートです。

矢印の足に注目すると、まず、一度青のサポートラインを勢いよく下抜けています。書籍の内容だと、重要な支持帯を下回るスラストダウンは売りサインと考えますが、結果的にこのブレイクはだましとなり、最終的に大きな下髭となってローソク足が確定してしまっています。

このように、しばらく下落した後に極端に下髭の長いローソク足が出現した場合、スパイクローと呼ばれ、「一旦は大きく下落したものの、その後急上昇して売り方が撤退した」という状況なので、トレンド転換の前兆であると考え、買いサインとなります。しかし、その後下落は継続しているため、このスパイクローもだましとなってしまっています。

なぜ、このようなことになってしまうのか?それは、ラインぎわというのは、売り買いの攻防が起きるからです。スパイクローが出れば、最初の下落が押し返されたわけなので、短期的には買い方優位の状況であるのは確かです。しかし考えなければならないのは、そもそも攻防中だということです。

攻防というのは、短期的に売り方優位になったり、買い方優位になったり、というのを繰り返します。綱引きをイメージするとわかりやすいでしょう。一旦左に動いたと思えば、次の瞬間に右に動くことがよくあります。一進一退を繰り返すのが攻防です。なので売り買いの攻防が起こる場所では、だましが多発することは当たり前の話です。

このことは、書籍内でも、以下のように書かれています。

テクニカル指標がダマシに終わると、「こんな分析法は使い物にならない」と捨て去る人も多いですが、それは間違いです。ダマされるたびに怒ったり自暴自棄になったり、投げやりになっていてはFXトレードで勝つことなどできません。「ダマシこそ最大のシグナル」という教えこそ、柔軟に冷静に高確率で現状を把握するために必要なスタイルなのです。当然、実践ではフェイクセットアップ自体がダマシで、そのダマシのダマシである新たなフェイクセットアップにつながる、といった複雑が展開も登場します。だからこそ、ダマシにも驚かず、その次の展開に素早く対応できるプライスアクションの教えが大切になってくるのです。

引用元:パターンを覚えるだけで勝率7割超! FXチャートの読み方 〜欧米投資家が好んで使うプライスアクションの教科書

果たしてここに書かれているように、「何回もだまされても、それに驚かずに、次の展開に素早く対応する」ということが本当に可能でしょうか?これを書いてしまうということは、この手法が使えない、ということを認めているも同然だと思います。

私はこの内容を見た時、あるテレビ番組を思い出しました。それは、水曜日のダウンタウンと言う番組で、「逆ドッキリ。逆逆逆くらいまでいくと疑心暗鬼になる説」という内容です。逆ドッキリというと、「Aさんをどっきりにかけるものの、Aさんはそれを最初から知っていて、どっきりをかけた側のBさんをだます」というものですが、逆逆ドッキリというのは、「逆ドッキリであるというところまでを最初にBさんに伝えて置き、結局Aさんをだます」というものです。最終的にAさんBさんは、何回もだまされたことで、「まただまされるんじゃないか?」と疑心暗鬼になっていました。

トレードでも、まったく同じことが起きると思います。何回もだまされると、「また次もだまされるんじゃないか?」と疑心暗鬼になります。この状態で、冷静にトレードを進めることは、かなり難しいように思います。資金としても、だまされればだまされるほど減っていくわけです。

上記引用部では「ダマシこそ最大のシグナル」と書かれていますが、このように「ダマシがでたらチャンス」と教える人は多いです。例えば「ラインブレイクが髭になってダマシに終われば、反転方向に優位性がある」という考え方です。

しかし私は、この考え方に優位性はないと考えています。なぜなら、「ダマシ」が出ても「ダマシのダマシ」が出る可能性があるからです。さらに「ダマシのダマシ」が出ても「ダマシのダマシのダマシ」が出る可能性もあります。何回だまされるか?がわからない以上、ダマシに優位性はないと考えています。

第2章 プライスアクションをより輝かせる最強テクニカルGMMAの見方、使い方

第1章では、プライスアクションはダマシが多いので使えない、とレビューしていましたが、実はこれは想定済みで、ダマシを回避する方法が用意されています。それがこの章以降で解説される、GMMAを併用したトレード法です。

そもそも、ローソク足の形状を元にした分析については、優位性があることは私も認めています。なので「スパイクローが出れば、最初の下落が押し返されたわけなので、短期的には買い方優位の状況であるのは確かです」と書いていました。

第1章の手法がダマシが多くて使えないのは、使う場所が悪いからです。そもそも売り買いの攻防が起きるポイントで、これを使うからNGなわけです。繰り返しになりますが、攻防が起きるポイントでは、多少どちらかが優位になったとしても、それをひっくり返すことはよくあるからです。一進一退を繰り返すのが攻防です。

それなら、売り買いの攻防が起きるポイントでプライスアクションを元にした分析を使うのではなく、そもそも的に、どちらかに優位性のある局面でプライスアクションを使えば、ダマシを回避することが可能になる、という考え方です。

綱引きの例でいうと、両チームが完全にイーブン状態での綱引きだからこを、多少左に行ってもひっくり返されるわけです。しかし、左チームの平均体重が55キロ、右チームの平均体重が50キロというように、わずかに左チームに優位性がある状態で、多少左チームが優勢になったのであれば、そこからひっくり返される可能性は低くなります。

なので、この考え方は良いと思います。では、買い方優位の局面、売り方優位の局面を、どうやって判断するのか?ここで出てくるのがGMMAです。GMMAは、複数の指数移動平均線を元にした分析法になりますが、結局やっていることは、一般的な移動平均線を使ったトレードとそれほど変わりはなく、移動平均線でトレンドを判断し、トレンドが出ていたら、それをフォローするという手法になります。

詳しくは今回の書籍と同じ著者が書いたGMMAの真実という書籍が、現在amazonのKindle版で無料で見れるので、そちらを見た方が早いので、詳細レビューは割愛します。
>>FX最強チャート GMMAの真実

つまり今回の書籍の最終的な手法としては、GMMAでトレンド判断を行い、上昇トレンド中であれば、上昇の示唆となるプライスアクションのサインのみを採用し、下降トレンド中であれば、下降の示唆となるプライスアクションのサインのみを採用する、という手法になります。

私は、冒頭でも書いた通り、トレンドフォローに優位性があるとは考えていません。

なので、「プライスアクションはダマシが多いので、それならどちらかに優位性があるところで使おう」という考え方までは良かったのですが、優位性を判断する方法がトレンドフォローとなってしまうと、少し微妙だなという印象です。



その後、書籍は第3章、第4章と続きますが、第3章は「プライスアクション+GMMAを使った実践売買」というタイトルで、内容は第2章とほとんど同じなので、レビューは割愛します。また第4章は「相性抜群!トラッキングトレードとプライスアクション&GMMA 仮想通貨にも使える!」というタイトルですが、内容的にこれまでの内容と少し異なり、ボリューム的にも16ページしかなく、おそらく、おまけ的な位置づけだと思うので、レビューは割愛します。

総評

今回の書籍の内容は、あまり納得できない内容も多かったため、全体的には少し辛口評価となってしまいました。

ただ、「全てが使えない」というわけではなく、ローソク足を元にした形状の分析については優位性があると考えており、この内容は30ページほどあり、ここだけでもけっこうなボリュームがあります。解説内容としても、一方的に「ピンバー=反転」と教えられるのではなく、そう考えることの根拠の解説も豊富だったので、納得しやすく、この点は高評価できると思います。

この内容は十分使えるので、あと足りないのは優位性の判断だけです。例えば経済情勢の分析ができるようになり、これで売り方優位の局面、買い方優位の局面が判断できるようになれば、エントリータイミングについては、今回のプライスアクションを使って判断すれば、とても勝ちやすいトレードができるようになると思います。

例えば、直近の私の特典のトレード解説では、9月12日に豪ドル円で、直近高値を背に売ったトレード解説を行っていました。

根拠としては、この時はまだ貿易摩擦の真っただ中だったので、下降トレンドはしばらくは継続すると考えたからです。このような経済情勢の時に、前回高値まで上げてきたところでプライスアクションを使って売れば、とても勝ちやすいトレードができると思います。

なので、使う場所さえ変えれば、プライスアクション自体は十分使えます。価格としても千円ちょっとで買えるので、この金額でこの内容だと、私は購入して満足でした。

当サイトは“本当に勝てる商材”がわかるレビューサイトです
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