2022年3月4日トレード解説※ロシアのウクライナ侵攻

直近、ロシアのウクライナ侵攻により、大きく相場が動いています。こういう時に、どういうトレードをすればいいのか?について説明します。

今回は、ロシアのウクライナ侵攻という、極めて大きな材料が出現して相場が動いているわけですが、大きな材料が出れば、需要と供給のバランスが大きく変わるため、価格は大きく動きます。

この時、どのようなトレードをすればいいか?なのですが、大きな材料の出方として以下の3パターンがあり、どれに該当するか?でトレードが異なります。

①大きな材料が予定時刻に一瞬で出るパターン。例えば雇用統計みたいな材料が、これにあたります。21時30分に、一瞬で全ての材料が出現します。

②大きな材料が事前予告なしに一瞬で出るパターン。例えば、「テロが発生した」とか、要人発言がこれにあたります。

③大きな材料が長期的に出るパターン。例えば今回のような戦争は、一瞬で終わるものではなく、ある程度時間がかかります。戦争が一瞬で終わる、という事はないと思います。

このような大きな材料は、事前に、その材料が出ること、材料の内容を予想することは不可能です。雇用統計も、事前に数値がわかるわけではないし、侵攻も、事前に侵攻が行われることを予想することはできません。なので、材料が出て、価格が大きく動いた後で事後対応することしかできません。

まず①のパターンですが、例えば雇用統計で、事前予想よりも結果が良かったとします。そうなるとドルを買いたい人が増えるため、ユーロドルが大きく下げます。ここでどう対応するか?ですが、タイミング的に、一番売りたい人が増えるのは、雇用統計が出た瞬間の21時30分ジャストになります。指標は21時30分に出て、その指標でみんな判断するからです。

なので、トレードするなら、「雇用統計が事前予想よりも良いという結果が出た瞬間に売る」というトレードになるわけですが、ただ、指標発表直後はスプレッドが広がるので、私はエントリーしていません。

では、雇用統計が出て、しばらく時間が経ってスプレッドが戻ったところで売るのはどうか?ですが、例えば21時33分に「売りたい人が一気に増える」みたいなことは起きません。なぜなら、指標は21時30分に出ているわけであり、そのタイミングでみんな判断して、そのタイミングでポジションをとるからです。

「21時33分に売りたい人が一気に増えることはない」ということは、21時33分に大きく下げることはない、ということです。つまり、雇用統計で大きく下げた後に、しばらく時間が経ってから売っても、大きな下落は期待できないということです。なので、ここで売る選択もありません。

では、大きく下げたのであれば、戻りを狙って買うのはどうか?ですが、もし仮に、何も材料が出ていないのに、価格だけが大きく下げた場合は、その下落は無駄な下落だと言えるので、元に戻る可能性があるので、買いもアリです。しかし、「雇用統計が事前予想よりも良い」という材料を受けて下げているのであれば、それは相場自体が変わっているわけであり、「無駄な下落」ではありません。なので、元に戻ることもないので、買う選択もありません。

なので、私は雇用統計でトレードを行うことはありません。


なので、理屈的に考えると、雇用統計で、事前予想よりもいい結果が出た場合の値動きというのは、上図のようになります。もちろん毎回理屈通りには動かないので、だらだら下げたりすることもありますが、あくまで「理屈的には」上図のように動くということです。

次に②のパターンですが、材料は一瞬で出ても、その材料が出ることが事前にわかっていないと、材料が出た瞬間に、それに気づかない人がいます。その人達は、各々が、ニュースを見て、材料が出たタイミングでポジションを取るため、トレンドが時間的に長く続きやすくなります。

ただ、最近はAIによるトレードが多くなっています。AIであれば、材料にすぐに対応できるので、最近は材料に対する値動きの反応スピードは速くなってきています。

昔は、突発的な材料が出れば、その後数分程度はトレンドが出ていたので、「突発的な材料が出た後に飛び乗る」という手法で楽に勝てていたのですが、最近はそのような手法も通用しずらくなってきています。

次に今回の③のパターンですが、まず侵攻が起きた場合に、どうなるか?というと、ロシアがウクライナに侵攻した場合、地域的に近い国の通貨は不安視されるので、ルーブル、ユーロ、ポンドあたりは売られます。なのでユーロドルであれば、大きく下げるわけです。

ここでどう対応するか?ですが、①との違いは、「材料が一瞬で全部出るわけではない」ということです。残念ながら戦争は一瞬で終わるものではなく、長期的に行われます。

私は3月3日はユーロドルを売りで攻めていましたが、ロシアが侵攻したのは2月24日であり、それから1週間も経過しているわけです。材料が出て、1週間も時間が経ったのに売れる理由は、材料が長期的に出るからです。つまり、3月3日に売っても、それ以降で侵攻が進む可能性が高いわけです。戦況が悪化するたびに、売りたいと思う人が多くなり、売りたいと思う人が多くなれば価格は下げます。なので、材料が出てからかなり時間が経過した後に売っても、遅くないわけです。

※その後、やはり3月4日の日本時間9時15分、ロシア軍がウクライナの原子力発電所を攻撃し、火災が発生し、ユーロ売りにてユーロドルは大暴落しています

今回は、戦争という物事自体でも、瞬間的な材料ではない、長期的な材料であるとある程度は判断できますが、情勢を把握できていれば、今回のロシアの進行は、「北朝鮮がミサイルを打った」みたいな突発的な攻撃ではなく、ウクライナを本格的に侵略することを目指した長期的な侵攻になる可能性が高いという判断は可能でした。

そもそも、今回なぜ、ロシアは、ウクライナを侵攻したのか?ネットニュースでは、プーチン大統領が、おかしくなってしまったのではないか?なんて言われたりもしていますが、この思考は、かなり平和ボケしているように思います。情勢をわかっていれば、プーチン大統領の行動は何もおかしいことはなく、今回の侵攻は、起きるべくして起きています。
参考:プーチン氏の精神状態を疑問視 米議員ら「何かおかしい」

なぜ、今回ロシアはウクライナを侵攻したのか?原因はアメリカにあります。2017年トランプさんがアメリカの大統領に選ばれましたが、彼はアメリカファーストという「アメリカの利益を第一に考える」というスローガンを掲げていました。

その後バイデン大統領も、この方針を引き継いでいるため、昨年2021年8月に、20年間戦争を続けてきたアフガニスタンからアメリカ軍を撤退させました。バイデン大統領は撤退完了後の演説で「ほかの国の再建のためにアメリカが大規模な軍事作戦を行う時代の終わりでもある」と述べています。

現在日本に他国が侵攻しない理由は、バックにアメリカがいるからです。そのアメリカが、「他国のために軍事作戦を行わない」と言うのは、かなり怖いな、と私は当時思っていました。

今回の侵攻で、NATOという言葉をよく耳にしますが、そもそもNATOが設立された経緯は、第二次世界大戦後、影響力の大きかったソビエト連邦に対抗するための欧州諸国の軍事同盟です。つまり、第二次世界大戦以降現在まで、ロシアVS欧州諸国の構図が続いているわけです。

NATOは2021年12月時点でボスニア・ヘルツェゴビナ、ジョージア、ウクライナを加盟希望国として認めています。つまり、ウクライナがNATOに入りたいと言っているわけです。ウクライナがNATOに加盟後に侵攻すれば、NATOが動きますが、加盟前ならNATOは動きません。それなら、ロシアとしては、NATOに入られてしまう前に自国の管理下に置き、自国と欧州連合との間に壁を作っておきたいと考えるのは当然です。

ましてや、去年アメリカは、「他の国のためには軍事作戦を行わない」と言っているわけです。ロシアがウクライナを侵攻するのは、容易に想像できると思います。

ただ、ここまでわからなくても、戦争という物事自体、一瞬では終わらない、ある程度時間がかかる物事だという判断はできると思います。

上記は3月3日のユーロドルの全約定履歴になりますが、この日はユーロドルは売りしか行っていないことがわかると思います。


トレード解説ですが、ユーロドルはこの日は4回売りエントリーを行っていますが、枚数を見ていただければわかる通り、本命は最後のトレードなので、このトレードを解説します。上記が、最後に売りエントリーした瞬間のチャートになります。※画像をクリックで拡大します

今回は、そもそもサポートラインをブレイクしやすいと考えていたため、ラインをブレイクする前に売りエントリーしています。基本的に強固なラインをブレイクすると勢いよく下げるため、ブレイク後に売ると、とれる値幅が減ってしまうので、私の場合、ブレイクしやすいと判断していれば、ブレイク前に売ることも結構あります。

売りエントリーした価格は1.10575になりますが、30分前にもこの価格まで下落していますが、私はここでは売っていません。もしここで売っていれば、その後大きく反転しているので、損切りになっていたでしょう。30分前には売らず、ブレイク直線のみ売っている理由は、5分足のチャート形状で、反転しやすいか?ブレイクしやすいか?が判断できるからです。

ライントレードでだましが起きる理由と対策の記事でも書いていましたが、値動きを見て、「ラインをブレイクしたから下落する」という判断では、だましに合うので安定して勝つことはできません。経済情勢的に、そしてチャート形状的に、反転しやすいのか?ブレイクしやすいのか?の事前予想が極めて重要になります。


上記は、利益確定した瞬間のチャートになります。※画像をクリックで拡大します

決済タイミングを見ていただくと、1時6分に売ったものを1時13分に利食っており、わずか7分しか保有していません。当初の狙いであれば、さらなる戦況の悪化が想定でき、そうなればさらにユーロドルは下げるので、ユーロドルを売るという説明でした。

ただ、私は1時6分に売り、わずか7分しか保有していません。こんなに短い時間で戦況が悪化する材料が出る可能性は極めて低いので、これだと当初の狙いとは違うトレードじゃないか?と思われるかもしれません。

当初の狙い通りのトレードというのは、ユーロドルを1時6分に売り、その後9時15分にロシア軍がウクライナの原子力発電所を攻撃して、大暴落したところで利食うトレードになると思います。

つまり、経済情勢を根拠とするのであれば、スイングトレードやデイトレードのように、ある程度長期保有する必要があるわけです。ポジション保有時間が数分程度のスキャルピングは、ファンダメンタルズ分析は不要という考え方もあります。

では、今回のサポートラインブレイクは、経済情勢は一切関係がなかったのか?というと、そういうわけではありません。大事なのは、さらに戦況が悪化する「可能性がある」ということです。可能性さえあれば、みんな売りたくなるわけです。なので、ブレイクしやすくなります。

価格は市場参加者の思惑で動いています。事実だけが全てではありません。

今回は長期的に出る材料を利用した手法になりますが、材料が長期的に出る物事は、戦争以外にもたくさんあります。例えばコロナもそうですし、アベノミクス相場もそうでした。とくにアベノミクス相場の時は、当時私は何人かでグループLINEを作ってやりとりしていたのですが、この時はFXを初めたばかりの初心者でも、みんな勝ちまくっていました。

基本的に、トレーダーにとっては、大きな材料が長期的に出る時が一番の稼ぎ時になります。ただ、1つ思うのが、アベノミクス相場のように、いい出来事なら何も問題ないのですが、今回の戦争のように、悪い出来事の場合、それを利用して稼ぐというのは、私自身後ろめたい気持ちはあります。また、このようなトレード法を記事で書けば、不謹慎だと不愉快に思われる方もいらっしゃるでしょう。

ただ、それでも今回記事にしたのは、稼ぐことで寄付できるからです。確かに後ろめたさはありますが、それを利用して稼いだとしても、その収益はウクライナ人から搾取しているわけではないので、ウクライナ人に実害を与えるわけではありません。

しかし、それを利用して利益を出し、その利益を一部でもウクライナ人に寄付すれば、実利を与えることができます。お金がなければ、人を助けることはできません。

この記事をお読みいただいた方で、今回お教えした手法で利益が出た場合は、少しでもいいので、ウクライナへ寄付していただければと思います。

今回は、かなり機密度の高い情報まで公開しています。今回ここまで出したのは、寄付してほしいからです。

今回のロシア侵攻が成功したとなれば、次は日本の番です。なので自分達のためにも、今ウクライナを助ける必要があると思います。

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